見出し画像

入門+α…くらいかな?:読書録「AI DRIVEN」

・AI  DRIVEN   AIで進化する人類の働き方
著者:伊藤穰一
出版:SBクリエイティブ(Kindle版)

伊藤穰一さんのPodcast「JOI ITO変革への道」でChatGPTを取り上げてるパート(2023年4月)が面白かったので、ちょうどタイミングよく発売された本書を購入。
伊藤さんの話は分かりやすくて、全体の概念図を頭の中に入れるのにちょうどいいんですよね。
先端のところもチャンと押さえてますし。


<米弁護士がChatGPTで作成した裁判書類にミス、実在しない判例6件 「二度と頼らない」>

ちょうどこういうニュースがありましたが、これを読んで、
「chatGPT、とんでもねぇ」
と思う方は本書を読んだ方がいいかなw。
本書ではChatGPT等の「生成AI」の基本的なところが分かりやすく説明されていますから。
(その基本の基本が、「<検索>じゃない」)


「いやぁ、こんな使い方したらアカンに決まってるやん」
って人にとっては特に読まなくてもいいかも。
「色々使ってみたいな。でもナカナカ手を出しかねてて…」って思ってるとしたら、本書には伊藤さんや他の人のいろんな使用例が出てるので、取っ掛かりとしてはいいんじゃないでしょうか。
僕がこのポジションw。
Chat GPTの有料版とか、画像生成AIを色々使って楽しんでる人にとっては物足りないでしょう。


「生成AI」絡みが<バブル>なのは間違いないでしょう。
ただしIT・ネット関係では<バブル>ってのは悪いことじゃなくて、そうやって<金>や<才能>が集まることで、その技術が発達して、ブレイクスルーしたり、実用化したりするってのがあります。(その跡は「死屍累々」なんだけど)
短期的には僕としてはMicrosoftとのCopilotがどうなるか…かなと。
デモで紹介されてたような機能が本当に実現するんだったら、<実用性>という観点から大いに期待ができます。(個人的には「そこまで行くかな〜」と半信半疑)
中期的にはクローズドデータでの学習によってどこまで実務的なことができるようになるのか。

<PKSHA、東京海上日動と大規模言語モデルを活用した保険業界特化の対話型AIの開発に着手ーAzure OpenAI Service、PKSHA LLMSを活用>

ま、こういう動きがお世話になってる会社でもあります。
どこまで実用的なもんが仕上がるのかな…と楽しみではあります。
伊藤さんがコメントされてる<DAO>なんかでの活用については、僕個人はなんとも言えないってとこですかね。
web3にはちょっと懐疑的でもあるので。



「ちょっと触ってみようかな」
と思ってる人には、「プロンプト」という概念、その実例なんかが役に立つんじゃないでしょうか。
僕も紹介されてるプロンプトの構図から、bingAIで絵を描いてもらいました。(bingAIはDALL・Eという画像生成AIにつながっています)

<以下の条件で、20代の女性が青いワンピースを着て海岸に立っている姿の絵を描いてください。
・特殊な照明:アンビエント
・環境:屋外(鎌倉の海岸)
・配色:パステル調の配色
・視点:俯瞰、
・背景:湘南ホテル
・画風:スタジオジブリ風>


<以下の条件で、30代のショートカットの女性が、赤いスーツを着て、拳銃を構えている絵を描いてください。
・特殊な照明:ネオン
・環境:夜の屋外
・配色:暗めの配色
・視点:下からあおり
・背景:新宿歌舞伎町
・画風:映画ポスター風>

<以下の条件で、タキシードを着てゴンドラに立っている40代の男性の写真を作成してください。
・撮影方法:遠景
・スタイル:モノクローム
・照明:シネマチック
・背景:ヴェネチアの水路
・レンズ:広角
・装置: NikonZ FX>

出来を云々っていうより(首の具合がおかしくなったりしてるw)、自然言語に「近い」指示で、2、30秒ほどでこういう絵ができちゃう…ってところが驚きです。



個人的にはBingAIは使っていますが、ChatGPTはアプリはDLしたものの、有力版には手を出していません。
画像生成AIもBing連携のDALL・Eを使ってるだけ。
でも本書を読んで、
「有料版は試した方がいいかな?」
とチョット揺らいでるところです。
画像が使えるようになったら、サブスク登録するかも。



#読書感想文
#AIDRIVEN
#伊藤穰一
#chatgpt

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?