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登場人物たちのお節介モードを容認できるかどうか…かなw:読書録「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」

・マーダー・ミステリ・ブッククラブ
著者:C・A・ラーマー 訳:高橋恭美子
出版:創元推理文庫(Kindle版)

クリスティの作品を読むブッククラブを立ち上げたヒロイン(アリシア)。
順調にスタートしたと思ったところ、メンバーの一人(バーバラ)が失踪してしまう。
その疾走を追いかけていくうちに、バーバラの家庭の歪さが垣間見えるようになり、ついにはバーバラの夫が撲殺される事態に…


…というオーストラリアが舞台のコージー・ミステリ。
クリスティ好きのメンバーが素人探偵となって失踪事件と殺人事件を追いかけるのですが、ミス・マープルっぽく、ちょっと一言多い、お節介な雰囲気がハマるかどうか…ってのはありますかね。
そのノリが「読みどころ」なので。
正直、僕は中盤でチョロっと「イラ」っと…w。
放り出すほどじゃないんですけど。


推理小説としてはどうですかね。
殺人事件の方は「本格推理」というには若干物足らない感じ。
クリスティにはとても届きませんw。
失踪事件の方は、
「そんなん、分かるかい!」
かなりコアな「クリスティ」ファンなら分んのかな、コレ。
いずれにしても「推理」をメインで楽しむというよりは、登場人物たちのアンサンブルやユーモアを楽しむ作品だとは思います。


続編もすでに翻訳されています。
手を出すかどうか。
う〜ん、悩ましいところ。
ハマる人はハマるんだろうけどなぁ。


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