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仕掛けの切れ味と切なさの塩梅が絶妙:読書メモ「ジルコニア」

「unnamed memory 」の感想をnoteに上げたのを見に来てくれた「冴月」さんのnoteに上がってた作品。(冴月さん、ありがとうございます) 

「古宮九時」さんの別名義作品です。
(電子書籍のみ。Kindle Unlimitedで読ませていただきました)

う〜ん、上手いですねぇ。
短編ですが、切れ味が良くって、それでいて余韻がある。
「信頼できない語り手」の物語ですが、ストレートに読んでも、深読みしても、切ない気分が残るのが良い感じです。

読み終えての僕の連想。 (妄想?w)

「語られない物語」と言う視点から「ブレードランナー」のロイ・バディの「雨の独白」を。
語られない物語は、雨の中の涙のように流れ去って行くのかもしれないけど、それでも「存在」は何かを残していくのではないか…と。

SFという観点からは、「物語を語り継いでいくAI」と言う連想。
メールでの反応というのは実は…
そしてその連なりがいつしか新しい意識を生み出して…。

なんかunnamed memory の続きが読みたくなりましたw。


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