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こう来るかぁ:読書録「Unnamed Memory」

・Unnamed Memory(Ⅰ〜Ⅲ)
著者:古宮九時
出版:KADOKAWA(Kindle版)

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「このライトノベルがすごい! 2020」で書籍部門第1位になった作品。
芥川賞も直木賞も読まないけど、ここ2、3年、なんとなく本屋大賞とコッチは気になるという…w。
ラノベについては個人的に色々思うところもあって…なんですけどね。

で、コレ。
主人公二人(王と魔女)はラノベお得意の「無双系」。
まあ、大抵のトラブルはアッサリかたづけます。(1冊に、「事件」が2、3発生する、連作中篇的な構成です)
でもって、夫婦漫才をアッチャコッチャで繰り広げ、ツンデレなんだかイチャイチャなんだか…。

正直、1作目を読み終えた時は、
「こりゃ、向かんなぁ〜」

ただ本作については3作が1タームで、そこまで読んだらある種の「どんでん返し」があって、それが読みどころ…と言うのは事前知識であったので、Kindleの読み上げ機能でダラダラ聴きながら、数日かけて3作をこなしました。

結論。

いや、これはやられる人がいるねw。
50越えたおっさんからすると、「ほほう、こうくるか〜」だけど、10代・20代だとハマっちゃうのも分からんでもない。
切ないロマンティシズムって、やっぱその年代には…ねぇ。

…と言う訳で、ラストの展開には僕も感心しました。
息子と娘のKindleにも放り込んどいたんだけど、さて、どう読むかな?
読んだら、ちょっと感想は聞いてみたい。

で、この物語はこっから折り返しがある模様。
そこら辺は「続刊」が出そうだし(ランキング1位になったしね)、webでも読めるんですが、

…さて、どうしようかなぁ。

全体の構図の美しさには確かに惹かれます。
でもストーリーの大半を占める「無双ドラマ&ラブコメ」路線は50代のおっさんにはちょっとキツイw。
もともとラノベは客観描写は薄めで、キャラの行動や発言、心情描写に比重が置かれてるのが多いんですが、本作は特に心情描写が多くて、オッサンはそれがちょっとシンドイのです。
それが本作の良さなのは重々承知…ですが。

ま、子供たちの反応次第ですかね。
続きをどうするか、は。

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