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ワンカット風「ジョン・ウィック」×1.5倍速:映画評「カーター」

記憶を失った男が、耳に入れられたマイクからの指示に基づき、囚われた少女を助け出し、一緒に逃避行する
…という設定のNetflixオリジナル・アクション映画。

冒頭の襲撃シーンから、風呂場(?)でのヤクザ大殺戮シーンに一気に雪崩れ込むんですが、
「いやいや、あんた、殺し過ぎでしょ」
のぶっ飛び展開。
しかもアクションが早いので、通常倍速で見てるのに、1.5倍速並みの展開が続きます。
何なら0.7倍速くらいに落としたいくらいw。
中盤のバイクシーンはあまりに動きが速過ぎて、何が何だかよくわかりませんでした。(見入っちゃすんですけどね)


アイディア満載のアクションシーンに加え、作品としてはワンカット風の作りとなってるのも特徴です。
基本は主人公目線なんですが、時に第三者目線になり、俯瞰になり、回想シーンまでやってしまうというアクロバティックなカメラワーク。
あまりにもアクロバティックなので、「ワンカット」設定なのを忘れちゃうくらいですw。


普通こういう特殊な作りだと「1時間半」くらいに収まるものですが、本作は「2時間15分」。
しかもラストはクリフハンガー。
それを退屈させずに見せる手腕は大したものだと思います。



とはいえ、ちょっと盛り込みすぎではあるかも。
とにかく派手なアクションの連続ですから、
「こういう映画は劇場で」
って言いたくなるもんですが、個人的には、
「Netflixで良かった」
いや、観てて疲れてきちゃうんですよね。あまりにも展開が早過ぎて。
正直、途中で休憩を数回入れさせてもらいましたw。
無茶苦茶面白いのは間違いないんですけど。



「続編」
クリフハンガーだから作る気はあると思うし、作られたら観ると思います。
…なんだけど、これはこれで終わらせてもいいかも。
だってアクションは新鮮でスピーディーだけど、ストーリーの方は、まあ「添え物」みたいなもんなんだもんw。
この設定を引っ張るより、同じ製作陣で、別の設定で新しいアクション映画を作った方が…。
いや、「続編」あったら観ますけどね。


#映画感想文
#カーター
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