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割と手堅い出来ではないか、と:読書録「天久鷹央の推理カルテ」

・天久鷹央の推理カルテ
著者:知念実希人
出版:新潮文庫NEX(Kindle版)

このシリーズ、ちょっと気にはなってたんですよね。
ラノベ寄りの医療ミステリーって感じで、隙間時間に気楽に読めそうだったので。
…いや、その通りだったんですけどw。


最終的に読んでみる気になったのは、作者が新型コロナワクチンに関して不安を煽るようなメディア対応に異議を申し立て、自分の作品を出版している出版社にもクレームを入れた…という記事を読んで、です。
現役のお医者さんだったんですね、知念さん。
そしてそう言う人の作品を購入するって言うのは、作者の主張を後押しすることの一助になるんじゃないかなぁ、と思った訳です。


作品としては連作短編。
「医療」をネタにした推理モノではあるんですが、ネタについては医療に限ってなくて、「舞台が病院」って言う意味での<医療ミステリー>って感じかな。
膨大な知識と天才的な頭脳を持ったヒロインが、<診断>を武器に推理を繰り広げるってのは、ちょっと面白い設定かもしれません。
まあヒロインが「可愛く」て、振り回される語り手が、ちょっと「庇護者」みたいなポジションになってるあたり、「ビブリア古書堂」シリーズを思わせるところがあるかな?
ラストの一編とかの展開とかもねぇ。


でもまあ、面白かったですよ。
これなら続きを読んでも…ってもう「11作」も出てんの?


う〜ん、そこまでお付き合いするかどうかは、ちょっと分かりませんw。


#読書感想文

#天久鷹央の推理カルテ

#知念実希人

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