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生き残るために必死に駆けたってことじゃないかなぁ:読書録「誤解だらけの徳川家康」

・誤解だらけの徳川家康
著者:渡邊大門 ナレーター:菅原公平
出版:幻冬舎新書(audible版)

来年の大河の便乗本…というと言い過ぎかもしれませんがw、まあ時期的に「だから企画が通った」ってのはあるでしょう。
徳川家康の人生で伝説化したエピソードをピックアップして、最新の研究成果からその正否を解説する…って内容です。


取り上げられているのは、ざっとこんなエピソード。

・桶狭間の戦い後の「清須同盟」
・徳川姓への改名
・三方ケ原の戦いでの脱糞と自画像
・長篠の戦いの実像
・松平信康の切腹
・光秀の家康饗応事件の真実
・本能寺の変後の動き
・小牧・長久手の戦いでの「敗北」
・秀吉との関係
・五大老・ご奉行
・三成・兼続の事前密約説の真偽
・三成の挙兵
・秀忠の関ヶ原遅参
・関ヶ原の戦いの逸話の数々
・家康と秀忠の関係
・家康と真田家
・大坂の陣の逸話



日本史好きだとここで挙げられてる解説の内容に驚くようなものはないですかね。(僕は驚きませんでした)
三方ヶ原の脱糞・自画像はいいエピソードなんですが、まあねぇ。
松潤が家康やるには最新研究成果はありがたいかもw。



家康の汚名は「大坂の陣」で豊臣家を滅ぼした経緯によるところが大きいと思いますが、経緯を追っていくと、
「なんで秀頼は<徳川傘下の一大名>で生き残りを謀らんかったのかなぁ」
と思わざるを得ません。
秀吉の信長の子供達の扱いや、頭下げまくって来た家康の人生との対比においてもね。
淀殿を人質に差し出すことを頑なに拒んだのもなぁ。
大人になった秀頼は結構立派になってた…って説もあるけど、ここら辺のことを考えると、「どうかなぁ」と思ったりもします。


さてさて、来年の大河はどうなりますかね。
ここら辺の「最新研究成果」も踏まえたものになるんでしょうか?
「わかっちゃいるけど、敢えて」
…と三方ヶ原伝説を演ってくれるくらいだったら、期待できる気もするんだけどなぁw。



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