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「大江戸捜査網」も「ミッション・インポッシブル」も大好きです:読書録「大江戸ミッション・インポッシブル」


・大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ・幽霊船を奪え
著者:山田正紀
出版:講談社文庫

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題名が「ミッション・インポッシブル」で帯に踊るのが「大江戸捜査網」。
作者のベテラン作家・山田正紀氏もわりと好きなので、ホイホイと手に取りましたw。

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テンポよく、色んなキャラが登場して、活躍するってのは、楽しめると言えば、楽しめる。
でも「オススメ!」と言えるかどうかは…。


こう言うのって多分こんな展開がベースなんだと思うんですよ。


①冴えない主人公の日常の描写
②悪人たちの暗躍
③「実は!」で主人公たちの活躍
④悪人サイドの「組織」の登場
⑤主人公たちの組織と悪人たちの組織の対決
⑥お互いの組織が磨耗していく中で、「過去の因縁」の表面化
⑦因縁を巡った最後の決戦


コレをやろうと思ったら、結構な長いシリーズもんになっちゃう。
そういう要素を持ちながら、本書はそれを上下巻にギュッと圧縮。
…なんで、なんか「アレアレ、え?コレってどうなってんの?」みたいな感じで、感情的に置いてかれちゃう感じがするんですよね。
(だいたい、ヒロインはどこへいっちゃったの?)
5シリーズくらい続いた人気ドラマの、最終回2時間スペシャル前後編「だけ」を見せられる感じと申しますかw。


個人的にはもうちょい伝奇的な要素を強くして欲しかったかなぁ。
ベテランらしく、読みどころは確かにあるかなって作品。
こういうお遊び的な題名の付け方も嫌いじゃないです。
しかしまあ、一般受けするかどうかは「?」ですかねw。

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