「大笑い」させてもらうつもりだったんですが…:読書録「悔しみノート」
・悔しみノート
著者:梨うまい
出版:祥伝社
<「ジェーン・スー生活は踊る」のお悩み相談コーナーから生まれた本>
…ってことで、「これは楽しく笑えそう」と、深く中身もチェックせずに購入したんですが…。
…いやぁ、なんだろ。
笑えるとこもあるんですけど、全体としては…「しんどい」。
一気に読み終えたので、「読ませる」のは間違いないんですが、「楽しめる」って感じじゃないんですよね。
「25歳」?
若さってのは確かにあります。
その自尊心の高さ、現実とのギャップから生じる自己評価の低さ、拗らせちゃった「嫉妬心」、そういった諸々に対する嫌気、その果ての自己評価のマイナスの連鎖…
自分にもそう言うことがあった。
それを乗り越えてもきたんだけど、それを抱えるだけの体力がなくなってることも、また確かで…。
なんか、身につまされるというか、羨ましいというか、不思議な読後感でした。
「はじめに」
にこのスタートの経緯が記されていますが、そっから出てきたのが、こんなもんだってのがまた…。
いや、「才能」はあるよ。
それがどういう方向に向かっていくのかは、僕にも分かんないけど。
基本的には「嫉妬心」をキーにした映画・ドラマ・本・演劇等の「評論集」みたいなもんかな〜。
でもそこに収まらない「何か」こそが読みどころと言いますか。
「読ませる」ものは確かにあるし、作者の「今後」が見てみたい気持ちにもなります。
…ちょっと心配なとこもあるけど。
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