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美しきプロフィール。
大船観音寺へ。
大船観音を訪ねたのはよく晴れた7月の昼下がりで、気温がその日のピークを迎えつつある時分だった。
大船観音はとても見晴らしの良い高台にあるので離れた場所からでもよく見える。なのに、近付くにつれ木立に遮られてその姿は見えなくなってしまう。
表通りを外れた狭い路地からはじまっているお寺への参道はそれなりの急勾配である。見えなくなってしまった観音さまとの今ひとたびの逢瀬を目指し一歩、また一歩と前へ進む。
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やがて再びその姿が目の前に現れた。
果たして観音さまは厳しい暑さをものともせず、真白な微笑みを夏空に浮かべていた。
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到着。
階段を登りきればこの眺めが待っている。
観音さまのふもとに腰を下ろして一緒に眺めているうちにだんだんよきにはからえな気分になってくる。
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夏の大船観音。
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息が整って人心地がついたなら大きな像の背後にまわって、小さな入口より観音さまの胎内へ。
内部には縮小サイズの観音さまが祀られていて、
観音さま in 観音さまのマトリョーシカである。
また片隅には観音さまへの伝言を書き記すための机も置かれている。
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胎内より再び浮世の外界へ。
見上げれば観音さまの背中に流れるように落ちかかる木漏れ日&蝉時雨。
見上げるわたしの背中に落ちかかる滝のような汗。
とにかく暑くて汗が全然ひかない。
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再びの拝顔。
涼しげな横顔を見上げつつ、今しばらくは汗と煩悩にまみれてこの世をエンジョイしてゆきますと汗まみれのまま約束し、観音さまに別れを告げた。
帰りは下りだ。
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