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書記の読書記録#24「ローマ帝国衰亡史 2」

E.ギボン著(中野好夫訳)「ローマ帝国衰亡史 2」のレビューと読書記録


レビュー

第2巻は,クラウディウス帝からコンスタンティヌス帝によるローマ再統一までと,初期キリスト教とローマ帝国の関係について。ギボンは,キリスト教の発生から国教として採用されるまでの過程を,ローマ帝国の衰亡を語るに避けて通れないものとしている。


読書記録

# 1 p7〜112
・アウレオルスの叛乱・クラウディウス帝,軍の改革・ゴート軍侵入,クラウディウス帝の勝利,病没・アウレリアヌス帝,,ゴート人との条約,ダキア撤収・アレマンニ族のイタリア侵入・ローマ城壁の強化・女傑ゼノビアとのアジアでの戦い・パルミュラ攻囲,アウレリアヌスの凱旋・8ヶ月の空位・タキトゥス帝,元老院の権威・アラニ侵冦・僭帝フロリアヌス,プロブス帝・ゲルマンよりガリアを解放・東方でサトゥルニヌスの叛乱,西方でボノスス,プロクルスの叛乱・カルス帝の東方進撃・副帝カリヌス・円型闘技場・ディオクレティアヌスの選立


# 2 p113〜179
・ディオクレティアヌス帝の宥和政策・共治帝としてのマクシミアヌス,ガレリウスとコンスタンティウスを加えた四等分・ブリアニアの離反・アフリカとエジプトの戦争・ペルシア戦争,アルメニアの回復・ペルシアローマ戦争,和平条項・ローマと元老院に対する嫌悪・豪華さの誇示と分権,増税・ディオクレティアヌス退位,隠棲地サロナ・スパラトロ遺跡・学芸の衰亡,新プラトン学派


# 3 p181〜256
・ディオクレティアヌス,マクシミアヌス両帝の退位後の紛争・コンスタンティウス,ガレリウス両正帝・ガレリウスのイタリア侵入・リキニウスの昇任・マクセンティウスの暴政・帝のイタリア進軍,ヴェロナ攻囲,ローマ近郊での快進撃・最高正帝の決議・東方におけるリキニウスの帝権・両帝の決裂,ローマの分断・キバリス,マルディア,ハドリアノポリス,クリソポリスの戦闘・コンスタンティウス帝の勝利,ローマ再統一


# 4p257〜365
・キリスト教発展の要因:ユダヤ人の熱狂,霊魂不滅,原始教会の奇蹟,原始キリスト教徒の徳行,教会政治への情熱・ユダヤ教の発展,守勢・イェルサレム教会に見るユダヤ教の名残・エビオン派,グノーシス派・偶像崇拝の排他・ギリシアローマの民間宗教の欠落・千福年の教義,終末の業火・奇蹟譚・悔い改め・愉楽と贅沢の禁止・司教制の始まり・首都教会の優越・悔悟者の処置:正義論か慈悲論か・東方世界,西方属州におけるキリスト教の発展


# 5p367〜420
・キリスト教迫害の歴史・ユダヤ人のローマ支配に対する叛乱・異教徒への怒り・無視と寛容・ネロ帝下でのローマ大火・タキトゥスの記述・ドミティアヌス帝による弾圧・キリスト教徒裁判・キプリアヌスの追放,殉教・原始キリスト教の狂信・十大迫害


# 6p420〜476
・セウェウス帝下の禁令・ウァレリアヌス帝の軽佻さ・ディオクレティアヌス帝治世における殉教時代・マクシミアヌスとガレリウスの敵意・ガレリウス副帝の総迫害令・コンスタンティウス下の西方属州,多くのキリスト教徒・寛容勅令


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