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書記の読書記録#310『新ゾロアスター教史』

青木 健『新ゾロアスター教史』のレビュー


レビュー

一通りの歴史が書かれているが,中心は古代オリエント学に相当する部分で,日本語で読める本としてはかなり詳細まで踏み込んでいる。宗教そのものの考察に加え,政治的な影響についても触れられている。全体としては,メアリー・ボイス『ゾロアスター教 三五〇〇年の歴史』を始めとした英語圏の研究より,フランス語やドイツ語の研究を参照している。




もくじ

序 論
プロローグ:原始アーリア人の民族移動
第1章:教祖ザラスシュトラの啓示と原始教団の発展
第2章:第1次暗黒時代=ヘレニズム時代からアルシャク王朝時代まで
第3章:サーサーン王朝ペルシア帝国での国家宗教としての発展
第4章:第2次暗黒時代=ムスリム支配下での改宗と脱出
第5章:インドでの大財閥としての発展
エピローグ:日本のゾロアスター教徒とゾロアスター教研究
 第1節:近現代のインド・ゾロアスター教徒の来日
 第2節:日本ゾロアスター教研究小史
アーリア語(イラン語)名称対応表
本書に登場するイラン高原~中央アジアで活躍したアーリア人
参考文献/年表/索引


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