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書記の読書記録#165「千々にくだけて」

リービ英雄「千々にくだけて」のレビュー


「戦後文学の現在形」紹介本。


レビュー

実験性と衝動の混じる作品だと思う。あとがきが事実を元にしているのであれば,「千々にくだけて」では9.11当時の心境を写生しようとした作品といえる。その時のエモーションを衝動として書き上げたノンフィクションを基調とするのだが,同時に日本語と英語を行き来する体験を文学世界に実験的に落とし込もうともしている。


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