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書記の読書記録#635『量子力学(全2巻)』

江沢洋『量子力学(全2巻)』のレビュー


レビュー

あまり紹介で取り上げられることはないが,小出『量子力学』と猪木・川合『量子力学1・2』の間くらいのレベルと思われる。


もくじ

1.光の波動性と粒子性
 1.1 波動
 1.2 干渉
 1.3 エネルギー量子
 1.4 光子の運動量
 問題

2.原子核と電子
 2.1 原子核の発見
 2.2 原子の安定性
 2.3 原子のもつ電子の数
 問題

3.過渡期の原子構造論
 3.1 原子スペクトル
 3.2 ボーアの原子構造論
 3.3 楕円軌道
 3.4 ド・ブロイの量子条件
 3.5 アインシュタインの遷移確率
 問題

4.波動力学のはじまり
 4.1 シュレーディンガーの波動方程式
 4.2 水素原子のエネルギー準位はでるだろうか?
 問題

5.波動関数の物理的意味
 5.1 電子波の干渉
 5.2 電子を見出す確率
 5.3 確率密度と確率の流束
 5.4 量子力学における因果律
 5.5 ニュートン力学への回帰
 問題

6.量子力学の成立
 6.1 物理量を表わす演算子
 6.2 状態
 6.3 観測
 6.4 不確定性関係
 問題

7.井戸型ポテンシャル
 7.1 定常状態
 7.2 井戸型ポテンシャルに束縛された状態
 7.3 運動量の固有状態
 7.4 無限に深い井戸
 7.5 ポテンシャル障壁
 7.6 連続スペクトルと離散スペクトル
 問題

8.調和振動子
 8.1 定常状態
 8.2 振動する波束
 8.3 ハイゼンベルク描像
 問題

9.角運動量
 9.1 中心力の場における運動
 9.2 角運動量の交換関係
 9.3 同時固有値問題
 9.4 角運動量の大きさとz成分
 9.5 極座標系で書いた演算子
 9.6 軌道角運動量
 9.7 スピン
 9.8 角運動量の合成
 問題

10.原子の構造
 10.1 水素様イオン
 10.2 定常状態
 10.3 元素の周期律
 問題

11.近似法
 11.1 摂動論 ― 定常状態
 11.2 注目する準位に縮退がない場合
 11.3 注目する準位に縮退がある場合
 11.4 時間発展の摂動論
 11.5 変分法
 11.6 排他律の定式化
 問題

12.散乱問題
 12.1 散乱
 12.2 時間発展を追う方法
 12.3 定常状態をみる方法
 問題

13.輻射と物質の相互作用
 13.1 基本量
 13.2 自由空間の電磁場
 13.3 輻射の放出,吸収
 13.4 等方調和振動子
 13.5 水素様イオン
 問題

付録:積分の計算法


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