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書記の読書記録#172「古代インド」

中村元「古代インド」のレビューと読書記録


レビュー

グプタ帝国の崩壊までのインドの歴史についての解説書。主な問いとして,インドを元とする宗教や哲学の発展や衰退について扱っている(著者の専攻はインド哲学や仏教)。


読書記録

# 1p13〜152
・インドの言語分布・アーリア人バラモン教徒の国・インダス文明,モヘンジョ=ダロ・彩文土器,大浴場・地母神信仰・文明の永続・ムンダ人,ドラヴィダ人・インド-ヨーロッパ語族の移動,インド-イラン人・ダーサ,ヴァルナ・アーリア人の定住化・宗教に関する共同の自覚・「リグ・ヴェーダ」・バラモン文化,カースト制度,バラモンの優越性・超自然の霊力・ベナレスの沐浴・サンスクリット・叙事詩「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」・アーリヨ-ドラヴィダ族の出現・超人種的新文化,ジャイナ教・16大国,コーサラ王国,マガダ王国・貨幣経済,ギルド・苦行,不殺生・王子シッダールダ,菩提樹の下のさとり・鹿の園・鷲の峰・祇園精舎ブッダの立場:沈黙,無我,解脱,愛他,慈悲,経済,招提

# 2p153〜197
・マガダ王国の建設者ビンビサーラ王,アジャータシャトル王による拡大・ダーレイオス王の侵略,アレクサンドロスのインド侵入・マウリヤ王朝,アショーカ王・大石柱の詔勅文・大宮殿・仏教の保護・帝国としての脆弱性

# 3p198〜301
・シュンガ王朝,カーヌヴァ王朝・大ストゥーパ・聖樹崇拝から樹神崇拝へ,女神ヤクシニー・カーラヴェーラ王・ギリシア人メナンドロスの支配,仏教への帰依・サカ族・「カーラカ師物語」・パルティア族・クシャーナ帝国,古今東西文化のるつぼ・大乗仏教の栄え・カニシカ王,仏教の拡大・ガンダーラ美術,マトゥラー美術・大乗仏教,仏菩薩像の誕生・大乗経典・一切空・維摩経・阿弥陀仏信仰,浄土三部経

# 4p302〜
・全インドの統一,グプタ帝国・法顕のインド旅行・チャンドラ王の鉄柱・数学と天文学・持蓮華菩薩・アジャンター窟院・仏像崇拝,菩薩崇拝の世俗化・カースト制の強化・ヒンドゥー教,三神一体・公用語サンスクリット・詩人カーリダーサ・六派哲学・匈奴の侵入,分裂時代・仏教がなぜインドで滅びたか・セイロン,仏教の発展・キャンディの仏歯寺・アヌラーダプラ・パラークラマバーフ1世の改革・ネパール,ネパーリー語・カトマンズ・世界唯一のヒンドゥー国家


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