書記の読書記録#31 「群論入門 対称性をはかる数学」
芳沢光雄「群論入門 対称性をはかる数学」のレビューと読書記録
レビュー
同著書のブルーバックスの本を以前に読んだ。
本書は群論について,主に具体例から導入している(例:偶置換と奇置換をあみだくじや15ゲームで説明)。厳密性は専門書に任せるところとして,導入という意味合いでは「離散数学入門」よりも方向性が分かりやすかった印象。
読書記録
# 1p12〜68
・集合,写像の用語・あみだくじによる置換の説明・偶置換と奇置換・合成置換・15ゲームの完成:偶置換であること・対称群,交代群,置換群,その個数
# 2p70〜138
・群の定義:結合法則,単位元,逆元,交換法則・線形代数での例・合同式とZm・自己同型群・駐車場移動問題,マジックS10,15ゲームの拡張・剰余類・正規部分群・n>=5のとき交代群Anは単純群・準同型定理
# 3p140〜169
・2次元ベクトル空間の自己同型写像→2次一般線形群・オイラーの36人士官の問題,直交する2つの6次ラテン方陣は存在しない・デザイン論:有限射影平面と有限アフィン空間・p次ラテン方陣の完全直交系
本記事のもくじはこちら:
学習に必要な本を買います。一覧→ https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1XI8RCAQIKR94?ref_=wl_share