見出し画像

嬉し懐かしい声のギフト-すずころ日和 記憶-

こんにちは、皐月です。

声。

好きな声。嫌いな声。
嬉しい声。イヤな声。

声って不思議。
好みの声もあって。

関俊彦さんの声が好み、スキ。
(土井先生w無惨様ではまた違う魅力が!)

先日送った退職のお祝いが無事に届き、それぞれからお電話をいただきました。

電話越しに聞こえる、懐かしい声。
「〇〇さん、元気〜。いや〜、あなた。もう、どこで聞いたの〜?」
ああ、そうだった。
局長はとてもゆっくりと、穏やかに。
いつも笑顔の声を発してくれる人だった。
姿が見えない私の脳裏にはいつもニコニコとした姿が瞬時に思い浮かぶ。
「年賀状に今年退職です、って書いてありましたよ〜」
「あれ〜、そうやった〜?」

彼には仕事上で関わったものすごく多くの方がいるであろう。
部下、後輩とよべる人もきっとたくさん。
たった2年部下だった新人だった私。
それでも当時の話に花が咲く。
私が入局してすぐ飼い始めたワンコのボブは15歳まで生きたそうだ。子犬の頃、船でなんどか一緒に出勤したよね。
郵便局は時代の荒波の中、渦中をすごされましたね。
「なにいよん?あなたも、その一員だったんだから笑。一緒よ〜」

数日後は、同じように電話越しに、かわいらしい声が。
「もう、〇ちゃん〜!おぼえてる?いややわ〜、もうどうしましょう。こんなおいしそうなお菓子が届いて、もう〜。ほんと、ありがとう。嬉しいよ。」
同僚となったアルバイトさんは22年間、勤めたそうだ。
迷惑ばかりかけて…というわたしに
「なにいっているの〜。もう、ほんと新人のかわいい女の子がきてくれてどれだけうれしかったか。よくこんな田舎でがんばったねえ」
色々なエピソードが思い出され、ケラケラと笑った。
旧姓で呼ばれるこそばゆさ。下の名前でも読んでくれる気やすさ。
「ねえ、おぼえている?最後にマグカップくれたでしょう。もうね、今日はねこの届いたお菓子をあのマグカップにコーヒーをいれてありがたくいただくね」
ああ、思い出した。当時、マグカップに手紙を添えて2人に渡したことを。

今も持ってくださっているんですか?
もちろんよ〜!!

「ほんと、わたしは幸せよ〜。こんなにしてもろて。まえに一度きてくれたように、またきてね!」

途中退職して地元に帰るという不義理を働きながら、職場でつかってください。とマグカップをプレゼントした当時の私。
うわ、いまなら絶対選ばない品だ。消え物にするよ…。
下手したら、マグを叩き割られていてもおかしくないかも、と思う。

ああ、ほんとうに私の社会人スタートは人に恵まれていた。

二人とも、今は子どもも独立して夫婦二人。
仲良く元気に過ごされているという。
今年65歳だと。

あと私も20年ほどでたどり着くであろう場所。
若い人に、共に働く縁のある人に、底に優しい気持ちを持つ人でありたいと
電話越しに2人からまた教えてもらえました。

こちらこそ、ありがとうございます。
お二人のように、優しく柔らかい声を発する人になりたいな。
懐かしい声を聞けて、私も幸せです。

思いがけない声のギフト。懐かしさと嬉しさと。

別れと出会いの季節。
でも、また時を経て再会する縁もある。

いいな。素敵だな。
そんなふうに思える人と一緒の時をすごせたことも縁と運。

巡り合わせと今もまだゆるく繋がれるご縁に感謝して。


本日も最後までありがとうございました。
記念の品、あなたはどのようなものを送りますか?
最近は消え物ばかりにしていた私。
ときには残る品もよいのだな、と断捨離脳に刻んだ今回の経験。

良い別れと出会いを。
ではでは、また。

皐月




この記事が参加している募集

はじめての仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?