モノマネ芸人

「なりたい自分の姿を思い描ければ、その後の行動は自然と変わってくる」その事を実践した事がそう言えばあったな〜っと思ったので、今日はそれを記したいと思います。


皆さんは「お笑い」が好きですか?
私はトーク系のバラエティ番組が好きです。「ふむふむ、なるほど。ほーそうなんだ」っと、思わせながらも、その合間に「笑い」が入っていると、尚、どストライクです。
分かりやすい例えは「踊る!さんま御殿!!」でしょうか。明石家さんまさんの笑い方にもつられて笑ってしまいますが、ゲストの話を引き出しながらも、合間合間に「笑い」を入れて、ゲスト、観客、視聴者の全員に「笑い」を引き起こす明石家さんまさんは、やっぱり「お笑い怪獣」ですね!

お笑いのジャンルの一つでもある、「モノマネ」
クオリティーを突き詰めて、笑いよりも「本家との違いがわからない」っと感心させられるものから、「本家以上の大インパクト」を与えてしまうものまで様々ですよね。
後者に関しては、米粒の様な小さな箇所を「誇張」して、「もはや別人やん!!笑」って突っ込みたくなる様な、でも何故か面白くて笑ってしまう。渡辺直美さんの「ビヨンセ」やコロッケさんの「森進一」など。では、そのお笑い芸人さん達が、本家を完全に無視しているかというとそうではなく、映像などからかなり研究され、お笑い芸人さん達の独自のエッセンスを加え、自分のネタにしていると思います。どうやったら、「笑いに変えられるのか」っと真剣に。

話を戻しますが、「graduation speechで私は、みんなの方を見て話したい」と思いました。私が通っていた語学学校は毎週木曜日が「graduation ceremony」で、その際に「graduation speech」を任意(ほぼ全員)で行います、先生含め全員の前で。勿論「英語」で。

実は、サッカー選手として全国大会を経験をしたり、教員として全生徒の前で授業をしたりと「人前に出る」場数が踏んではいるものの、「根っからのアガリ症」なんです。なので毎週、graduation speechを聞きながら、「数ヶ月後にはあそこに立って話すのか、(恥ずかしいし、緊張するから)嫌だなぁ〜」っという気持ちがありました。

ただ不思議なもので、その「数ヶ月後」が「2ヶ月後」「1ヶ月後」っと迫ってくると、「折角の場なら、何かを伝えられないかな」っと思い始めます。そこから「話すならみんなの方を見て話したいな」となり、そうなると紙に書いたものやスマホを出して読んだりはできません。ただでさえアガリ症なのに、アドリブで英語はかなり難関。つまり「何を話すのか事前準備」が必要だと感じ、そこから変わった行動が以下の通り。

①まず、何を伝えたいのかを日本語で書き出す。自分が分かればいいのと、編集のしやすさ(無駄を省いたり、付け加えをすると仮定して)を考え、スマホのメモアプリに取り敢えず書き出す。
長くても持ち時間「3分が限界かな」っと仮定し、編集を繰り返す。同じ日に卒業するのは1人ではない。話し手が複数いると聞き手は「聞く行為」に飽きやすい。なので長時間は使えない。「何を言いたいのか。尚且つ分かりやすく、端的に」でも、「笑い」は入れたいから「笑える失敗談も入れる」
③自分なりに「日本語→英語」に書き起こし、先生に添削をお願いする。添削をしてもらうので、先生のことも考え、紙に書く。
(暗唱する事を考え、当日の2週間前までには③までを終わらせていました)
④添削してもらった文章をひたすら「音読と暗唱の反復」ホームステイ先から学校までの移動中、授業の休み時間も、帰るときも。
⑤先生やクラスメイトを相手に「本番さながら話してみる」この時にはもう、頭の中でも読めるようになってきます。
⑥本番はお守りがわりに文章を書いた紙をポケットに入れておく。

以上です。実際に、みんなの方を見ながら(時には目線が上行ったり、下行ったりもしましたが)、紙を出すこともなく話すことができました。
クラスの子から貰った映像では3分30秒弱、及第点ですかね?笑

「根っからのアガリ症」なのですが、準備して練習して頭の中でイメージトレーニングしていたものは、不思議と「アガらない」のです。

久々にその動画を見返しましたが、「もっとできることがあったな」っと今後の課題に気づきました。それはあまりにも「ジャパニッシュ(Japanese English)」であったということ。

確かに私が思い描いていた「graduation speechで私は、みんなの方を見て話したい」はできました。ただ、「暗唱と内容と時間と目線」だけを考えたもので、英語での「発音やネイティブの方のような流暢な話し方」が抜けていたのです。

「発音や間の取り方、強弱の付け方」には、方法次第でもっと良くすることができたでしょう。例えば「先生に読んでもらい、録音し、それを聞きながらマネる。」発音はもちろん、声の強弱や間の取り方も含めて全て。(そうなると、私がかけていた期間では足りなかったでしょう。)この方法は英語学習関連の書籍や記事でもよく見かけますね。

まとめると、何かを習得したい時は「本物のマネを徹底的にする」ということが必要だと言うことです。モノマネ芸人さんのように。

世界で活躍する日本人の通訳者の多くは関西圏出身だとか。やはり地域柄「マネる」ということが得意な人たちが多いのが要因かもしれませんね。


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