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怒ると物を投げて暴力的になる私が離婚危機を経て変われた話③

結婚3年目を迎えた頃、私達夫婦は離婚危機に陥った。
というか正確には夫から「離婚したい」と切り出された。
思い返すと当時のつらい感情が蘇ってくるし、もう絶対あんな思いをしたくはないと思うし、そんなに思いつめないで、と自分を慰めてあげたくなる。

でもこの離婚危機があったからこそ、私は小さい頃から自分につきまとっていた自己肯定感の低さから抜け出すことができた。今は、自分に自信があるわけではないけど「私は私。私は私でいいんだ。」って思えるようになっている。
そんな私(と夫)の成長の記録です。
前々回は「なぜ夫から離婚を切り出されてしまったのか」について
前回は「離婚危機を逃れるために実際に私が取った行動」について記録しています。

今回はセラピーに通い、父に相談するという行動を経て、
「私が気づいたことを夫に伝え、夫はどう受け止めたか」
「夫婦関係がどう変化していったか」について記録します。

『行動したことを夫は受け止めてくれた』

私はセラピーに通ったこと、それで気づいたこと、父に相談したこと、それで言ってもらったことを夫に話した。それからこう伝えた。

「これからも、些細なことや、ちっぽけなことで怒ってしまうと思います。でも、怒ってしまう自分を引け目に感じることなく、正々堂々と”私は怒っている!”と伝えます。私は私の怒りの感情を大切に扱います。我慢しません。だから前より口うるさくなるかもしれないし、しつこくなるかもしれません。でも、それによって物を投げたり、大声を出したり、殴ったりする私から卒業したいと思います。すぐには変われないかもしれない。でも応援してほしい。」

夫はセラピーに通ったこと、父に相談したことを「がんばったね」と認めてくれた。特に夫は、私が家族と距離があり頼らないことを心配していて「自分(夫)以外にも家族で頼れる人がいたら、妻(私)がきっと楽になるのに。」と以前から思っていたらしく、自分から父に歩み寄ったことを本当に褒めてくれた。

それから、私は宣言の通りに行動する努力をした。といってもすぐに上手くいったわけじゃない。急に物を投げなくなったか、大声を出さなくなったか、といったらそういうわけではない。でも、できる限りそういう場面を減らしていった。溜め込まず、些細なことでも怒り、「なんでそんなことで怒るん?」と夫に嫌味を言われても「私がムカつくって思ったから怒るんや!」と正々堂々と怒った。もう夫に、良き妻と思われなくてもいい、寛容でどーんと構えた理想の妻と思われなくてもいい、わがままですぐに怒って小言をいってくる妻、それでいいと思った。

『自分の怒りを貫き通したら、気づけば夫に愛されていた』

私はとってもわがままになった。夫の帰りが遅いとLINE攻撃をするし、些細なことで機嫌が悪くなるし、自分は小言をいうくせに、小言を言われたらムスッとする。
「こんなこと言ったら夫が気分を悪くするかな?」という考えはよぎるが、結局溜め込んでいつか爆発して言うくらいなら、今言っておこう、という感じに相手の気持ちをできる限り無視して自分優先に伝える。気持ちを無視された夫はというと、もちろん怒りを向けられているわけだけら良い気分はしないけど、それによって大きなストレスを抱えている様子はなく、私の怒りの感情を受け止めたり、受け流したり、上手く対応するスキルを磨いていっていた。笑
その繰り返しのおかげで半年くらい経つと、物を投げたり、大声を出したり、夫を殴ったりしなくなった(軽く殴ることはある笑)。
溜め込むことがなくなった分、喧嘩することはあっても大喧嘩には発展せず、その日の内、もしくは数時間、数分?の内に仲直りするケースも増えてきたので、機嫌よく過ごせる時間が増えた。私の機嫌が良いと、夫の機嫌がいい。
「寛容な妻でなく、理解のある妻でなく、わがままでも、機嫌よく過ごしてくれる妻がいちばん良い」と夫は言ってくれる。

小学生の頃から抱えていた”知られたくない自分”から解放され、私の見た目は全く変わっていないのに、自分のことが少し好きになれた。

続きます。
次回は「私の変化を通して、夫も変わった」について記録します。


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