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私のお腹を間借りしている赤ちゃん〜つわりめっちゃ辛いよ編〜

「つわり」
間違いなく29年間の人生の中でもっっとも辛かった経験。
小学生の頃、夏休みの課題で育てたケナフが(誰よりも大事に育てた自信があるのに)誰よりも伸びてなくて屈辱を味わった経験。
中学生の頃、内申点のために○○委員に立候補しつづけるも、同じ内申点目的の奴らにことごとくジャンケンで負け、やる気だけは認められるものの役につけなかった経験。
高校生の頃、男子にモテたい気持ちが強く、逆に男子という存在を意識しすぎて中二病状態になり全くモテなかった経験(マニュアル本まで買ったのに)。
大学生の頃、新社会人の頃、、、と、まぁ様々な悲しい思いは経験してきましたが
そんなものとは比べ物にならないくらい、

つわり!!!やばい!!!辛い!!!

私のつわりを時系列に纏めます。
私が経験したつわりの種類は「吐き気」(一度も吐きませんでした)「食べづわり」「よだれづわり」「喉づわり」「においづわり」等。

【妊娠4週目】
妊娠に気づいた頃。妊活に取り組んでいたので、基礎体温が高温期が続いていたのをきっかけに妊娠かな?と思い妊娠検査薬を使って確認。その時からうっすら吐き気や胃痛があり「つわり始まったな〜」と思っていた。その頃はつわりの恐ろしさも知らず「つわり始まったな〜嬉!」って感じでした。まだ平和。
【妊娠5週目】
時間帯によっては気持ち悪さを感じるも仕事(営業職なので外回りとデスクワーク中心)に集中している時間帯は何も感じず。夕方になると少し気持ち悪い感じが増すな〜という感じ。まだ友達と外食もできていた。
【妊娠6週目】
この頃から食事の好みが出てきて食べれないものが増える。口にしてみないと食べれるか食べれないかわからず困った。でも体力はあまり衰えてなく近くに旅行に行ったり(気持ち悪いけど、気持ち悪さとまだ共存できてたレベル)していた。
【妊娠7~9週目】
食べづわりが本領発揮して、寝室にバナナとかパンを常備して朝起きたらまず一口食べて胃を落ち着かせる。食べ物の好みも偏りまくってたので会社の食堂で食事を摂ることが難しくなった。うどん、カレー(げっぷがまずすぎて後悔する)、マクドのフィレオフィッシュセット、ケンタッキーのチキンフィレオセット等をよく食べてた。ジャンキー。夕方になると吐き気が強くなるから、会社からの帰りの電車がつらく家に帰ったらバタンキューという感じ。もちろん家事は全くできず。ご飯は夫に作ってもらったり買ってきてもらったり、自分でウーバーイーツを頼んだり。その他の家事も一切できなかったから夫がワンオペでやってくれた。でも会社は休まず出勤できていた。えらい。
【妊娠10週目】相変わらず気持ち悪さとは共存してたけど、10週目になぜかちょっと調子が良くなった。この時期に自分と夫の実家に帰省。てんぷらとかチキン南蛮とかすき焼きとか焼き肉とか食べれた。友達とモーニングもできたし、美容院にも行けた。前より身体は疲れやすくなっていたけど、「これはそろそろつわり終わる感じか?」と期待が膨らむ。
【妊娠11~12週目】10週目の期待を裏切り、その後体調が不安定に。吐き気は以前より強くでることが多くなり、何よりも身体が疲れるから仕事をちょくちょく休むことも増えた。顧客対応ができないことが増え、リスケしてもらうことも増えたけど、リスケしてもらったところで来週の私は元気という保証もないので、そういうスケジュール調整に悩みストレスだった。ご飯はまだ食べれていた(偏食は相変わらず)。この頃に少しずつ精神的ダメージが蓄積されていく。
【妊娠13週目】
12~13週に比べると吐き気がましになり1週間休まず出勤できた。
会社の人とも「つわり終わりに向かってるんじゃない?」と話し「そうであってくれ!」と心から望んだ。もう吐き気と共存するのは疲れた、という感じだった。
【妊娠14~15週目】
思い出したくもない(でも忘れられない)。
終わりに向かっているかも?と思っていた矢先につらさのピークが到来した。
吐き気がやばい。ま、じ、で、やばい。今までがレベル6くらいで、この時期にマックスのレベル10に到達した感じ。「今日は仕事行こうかな…」と悩めるレベルではなく「今日も会社休みます」状態。一日中猛烈な吐き気に襲われるから、とにかく寝て、少しでも吐き気から逃れる時間を作る。寝ている時間だけ吐き気から逃れられる。でも夢の中でもなんとなく気持ち悪くって、目を覚ましたら案の定すごい吐き気。
このときは、吐き気、のどづわり、よだれづわり、においづわり、腰痛、腹痛、頭痛…。嗅覚が犬レベルに到達し窓をピタッと閉めていても隣の家のご飯の匂いで「うっ…。」となる。
食べ物も喉を通らず、水もまずい。ポカリとキンキンに冷えた麦茶で水分を取った。かろうじてフルーツ全般は口にできたし(すっぱいキウイがお友達)ゼリーも食べれた(まずいけど)。でも食べづわりのときみたいに「食べている間だけ吐き気がなくなる」ということもなく常に気持ち悪かった。
この頃は終わりの見えないつわりに、しかも一般的には安定してくると言われているこの時期に症状が強くなったことに絶望してメンタルがボロボロだった。毎晩泣いた。しくしくとかじゃなくて、子供みたいにわんわん泣いた。
「こんなはずじゃなかった!」「こんなに辛いと思ってなかった!」「やめたい!」「一人の身体に戻して!」「もう無理!」「限界!」「助けて!」
妊娠したことは奇跡で私達夫婦にとって、すごくすごく幸せで望んでいたことなのに、夫婦二人で自由気ままに過ごしていた日々を思い出しては泣き、あの頃に戻りたいと思った。こんなにつらいんだったら…と妊娠を後悔することもあった。だからってじゃあ本当にやめる?と選択を迫られたら絶対にやめないけど、それくらい精神的に追い込まれていた。
夫は私の涙の訴えに一切否定することなく「つらいね」「しんどいね」「頑張ってるね」「よく頑張ってる」「えらいね」と言ってくれた。ただただ頑張ってるねと気持ちを受け止めてくれる。これが本当によかった。背中をさすってとお願いしたらいつでもさすってくれたし、寝てるところを起こしても嫌な顔しなかった(寝室が暗いから見えてなかっただけかも)。つわりの間、人間の匂いも無理になり、夫に「くさい!!」「息臭い!!」「全部臭い!!」と暴言を吐いても笑って流してくれたことには感謝申し上げます。
【妊娠16~17週目】少し吐き気はましになったものの、振り出しに戻る感が強くて「これは出産までこの吐き気と共存していかなあかんねや…」と絶望的な気持ちになり、引き続きわんわん泣いてた。夫の「もうすぐ終わるよ」という慰めに「ほんまやろな?」と脅していました。
【妊娠18週~20週目】ピークは過ぎたものの「あ〜気持ち悪い。」と思いながらかろうじて出勤再開。でも18週から19週にかけて1週間また会社を休む。あ〜、一進一退。こんな感じで良くなったり悪くなったり繰り返して出産まで続くのか…。と落ち込む。
【妊娠21週目~】
結果的に出産までこの地獄のつわりは続きませんでした。21週目以降は会社の休まず出勤し「気持ち悪くてやばい…」という状態は20週を過ぎた頃から少しずつ和らいでいきました。周りのママさんからも「6ヶ月に入ったらましになるよ」と声を掛けてもらっていましたがその通りになりました。完全に吐き気がなくなったなと感じたのは妊娠25週頃でした。

つわりが抜けてから快適なマタニティ生活を送れたかというと、そういうわけでもなく、お腹が大きくなるため胃の圧迫感に苦しめられたり、よだれづわりは結局9ヶ月に入る前くらいまで続いたり、貧血になって倒れそうになったりと、まぁ色々ありましたが、つわりの苦しさに比べたらぜんっっぜんましです。それに「もうすぐ赤ちゃんに会える、それまでの我慢」と割り切ることができるくらいの症状です。

つわりには特効薬がありません。いつか終わるとわかっていても、つらいものはつらいです。つわりがピークの頃は、毎日わんわん泣いてたなー、とその状態を振り返って、決して情緒不安定だったとは思いません。正常です。そうなります。弱くないです。

ちなみにお腹の赤ちゃんですが、つわりで食事ができない時期も私の栄養を吸い取って勝手にせっせと成長していました。「自分だけ快適に過ごしやがって…」と母に憎まれ口を叩かれても知らんこっちゃありません。母のお腹に間借り生活をしているにも関わらず賃料も収めてくれません…。
きっとつわりの時期は超絶心配性な私の性格が似てしまってか「胎盤できあがってるけど、まだ不安やしなー。もうちょっとつわり続けてもらお。安定期っていってもまだ、あたち、心配やから。もうちょっと我慢してや。」って感じだったのかなと妄想しています。

つわりで何もできない時は、家事もできない、会社にもいけない、社会にも貢献できていない、自分が存在する意味!と悲観的になっていましたが、そんな心配する必要なかったなって思います。存在するだけで意味があります。
つわりは良い経験にはなったけど、だからといってもう二度と経験したくないし、できれば同じようなつらい思いをする人が少なくあってほしいです。

End

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