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ナンバー2に求められる資質

染谷和巳「ナンバー2になれる人なれない人」を読みました。

私が選んだポイントは以下の3点。

①社長のこと好きですか?
→この質問にイエスと答えられる人はたぶん幸せな人生を歩んでいける。ノーの人はおそらく出世は無理。
ナンバー2の好例は
ホンダの本田宗一郎についた副社長、藤沢武夫。
豊臣秀吉とその弟、秀長。

②トップセールスやトップエンジニアあるいは専門職は組織のナンバー2になれない
→野村克也監督の側近、松井優典。決して選手やコーチとして脚光を浴びていたわけではない。しかし長年の下積みが人間を磨いた。専門家が組織のナンバー2で成功しないのは、松井のような資質と経験に欠けているため。


③ダイエーの創業者•中内功から学ぶ
→中内功は河島博という副社長を迎えたが、後に追放してしまう。これが中内の経営者として致命的な欠陥。
中内が後世に残した遺産は、「流通革命」よりも、「経営者がどんなに有能でも、組織ぐどんなに大きくなっても、ナンバー2不在の会社は続かない」という教訓となった。

私の感想
上記①について
私も組織で働く者として、藤沢武夫氏や豊臣秀長に関する書物を、共感を持って読んでいましたので、強く納得する内容でした。

上記②について
野村克也監督の実例も、私の興味に合って、面白く読めました。地道に人間性を磨くこと。ナンバー1になろうとする野心を持たずに裏方に徹すること。その美学を学びました。

上記③について
一代で大成功を収めたダイエーの中内氏も、ナンバー2を置けなかったことで組織を継続出来なかったストーリーには学ぶことが多いと思います。ワンマン社長と補佐役はどうするとうまくいくのか。
秀長が亡くなった後の豊臣家しかり。歴史から学べることがありますね。

ありがとうございました。

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