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幻想に生きる

幻想に生きるということでしょうか。

いや「書店」が幻想ということではなく、経産省が介入してこの数十年良くなった事業があるかということなんです。それが幻想。
今回も熊本の台湾半導体工場の経済効果を声高にいっています。

しかし私でも記憶にあるのが、広島の東広島半導体の惨憺たる経験。その時だけ良ければ先行きどうなろうが知ったこっちゃない、というのはお役人がどうせその頃はわしはやめてるからという姿勢に基づくものでしょう。

東広島のこれは旧エルピーダメモリを買収したものですが、エルピーダは経産省の肝いりでの業界編成。さらに馬鹿馬鹿しいほどお金をつぎ込み、結局会社更生法、それをかすめ取ったのがマイクロンという構図ですね。

他にもありますよ、国産民用ジェットの大失敗も経産省マターでした。この会社もジャブジャブ税金をつぎ込み、挙句の果てはお手上げ。
さらに前官房長官が「次期戦闘機開発などのプロジェクトには、これまでのスペースジェット開発の知見、経験を」と言うほどで、つぎ込んだ金のことはまるで頬っ被りで、経産省の失敗は防衛産業への礎石みたいな言い方で唖然としました。
マスコミも反省もなく、ご追従ですわ


ですから経産省が絡んでくるものは軒並み末路がハッキリしているということでしょう。そもそも書店って文科省、文化庁が主管すべき問題では?

広島では市の中央図書館が広島駅前の営業不振商業ビルに移転しますが、これもまた文化的、教育的知見を市長が持っておらず、ビジネス視点での判断だからこういうことになるわけです。そのツケは次世代、二世代後に背負うことになるでしょうね。

今日のタイトル写真は私が近所に出しているブックシェルフ。海外ミステリ専門の本箱ですが、あまり売れるものではありません。でもブックオフあたりでキロ幾らで処分するよりはいいかも。

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