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位(くらい)の意味

いやはや横綱、大関が全滅の初日は昭和以降初とか。昭和以降で初ということは昭和元年が1926年ですから98年ぶり?大正15年にはあったということでしょうか?

私は強い力士が強い勝ち方をする、いわゆる横綱相撲が大きな柱としてあって、番狂わせはめったにない事だから番狂わせだと思います。今般みたいな強い勝ち方をすべき上位力士が全滅というのは「位」の軽さをただただ感じます。先場所は幕尻の尊富士が優勝しましたが、この所平幕力士の優勝が目立つのは、横綱・大関がただただ軽いということでしょうね。
もちろん軽い横綱・大関を作ったのは興行的な思惑でしょう。そもそも照ノ富士不在の場所で優勝、準優勝したからと大関にしたのは、看板が欲しいだけの相撲協会の安易な戦術、その底が見えたということだと思います。
分不相応の役を担った大関は被害者かもしれませんし、これだけ怪我が多いとなると年6場所を頑なに守る協会の頭を疑います。本場所は年3回の東京場所だけにして、大阪・名古屋・九州は準場所としたほうが良いのではないかな。

さてそんな横綱・大関の体たらくですが、昨日見ていた番組も役不足の無残さを痛感しました。その番組はこちら(いつもその前にやる「水戸黄門」の再放送を見ているので、たまに続けてみます)。

役不足とは自民の鈴木馨祐政調副会長。確かに「攻めるは易く 守るは難し」といいますからどうしようもない自民の裏金の抗弁をするのは、まあ大変でしょうが、それならしっかりとした論客を出すべきでしょう。だって相手は百戦錬磨の立憲 逢坂誠二代表代行に共産の小池晃書記局長ですからね。相撲で言えば老練な三役経験者に対して、幕下付け足しから幸運にも新入幕にあがった丁髷も結えていない三下。取り組みは見るも無残なものでした。

前日のこの発言に対する逢坂、小池氏の猛追に、鈴木君はまな板の上の鯉、目が泳いでいましたね。
鈴木君は頭は良いのでしょうが、結局肚が座ってない。さらに自分は頭がいいので舌でごまかせると思っているのか、言わなきゃいいことまでポロリという有様。
NHKの日曜討論では司会者が助け舟を出してくれますが、まあTBSは逃げる鈴木君を「イヤイヤ誤魔化さないで」という感じで、退路を断たせたうえで、逢坂、小池の直撃弾の真正面に向けさせますから、まあどうにもならない。

どうして鈴木君を出したのかなとは思いますが、多分他の人に振っても皆、腰が引けていて逃げたので引き受けざるを得なかった。
あるいは、肚の座った政治家は安倍氏らによって駆逐され、安倍氏の飼い犬は皆裏金にドップリで身動き取れない。アガサ・クリスティー風にいうと「そして誰もいなくなった」、ということなんでしょう。

自民の政治家も張子の虎で、大相撲の横綱・大関の軽さと同じ。鈴木君も実力もないのに役職に押し出した党が悪いのでしょうが、与党の政治家の実力のなさ、軽さを見たようで先行き暗澹たるものでした。どうも次の選挙では永田町はタイトル写真のような黒星だらけになるのではないでしょうか。

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