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助けられた人が助ける人になれるまち

お前はもうジジイだ、と言われてる気分でした。65歳には一昨年なっているのですが、行政の括りが9月初めからのカウントなので、随分と遅れて案内が来るのです。
で、今回郵便受けに入ってたものがこちらです。

内容としては大したことは書いてはないので、俺もジジイになったんだな…とさらっと読み終えたのですが、実は今回のこの案内、黄色の紙にあるように地域の民生委員さんがわざわざ持ってこられたもの。
ピンポン鳴らしていただいたのでしょうが、日中は耳の遠い老婆(お袋)しかおらず、手渡しではなくポストにということだったようです。

民生委員さんにはあまり関りがなかったのですが、これからは色々お世話になるのだろうと思い、書いてあった住所を見て「ああ、あのあたりの方か」と徒歩3分くらいのお宅を確認しただけでもありがたい。

いつか書きましたが、私は昔住んでいたマンションが1棟1町内会だったので、順で回ってきた町内会長を務めたことがあります。
実際には連合町内会というその地域の町内会8つくらいの会長さんの会合があり、それには色々な立場の方も出てこられ、民生委員さんもお二人出てこられていました。その時は民生委員さんってどんな役割、仕事をするのか全然知りませんでしたが、色々そのおばちゃんと話をする中で、とても大変な仕事を担っていることを知り驚きました。

当時はまだ個人情報があまりうるさい時代ではなかったのですが、それでも具体名でなくそれぞれのご家庭の事情をよくご存じだったことを教えてもらい、驚いたのです。
なかなか家庭の事情は公開することはないですから、民生委員の方がそれぞれご近所の方に様子を伺いながらそのお宅を訪問。嫌がられたり、大きなお世話とけんもほろろも少なくないとのことでしたが、福祉や介護、障害、生活苦、孤老、引きこもりなど様々な事情がこの連合町内会内にもあるのだと思った次第です。
お役所だと任期で交代というのもありますが、この民生委員の方もまた地域に住んでいる人ですから、「任期来たので次替わります」みたいにあっさりというわけにはいかず、本当に長年フォローされているのです。もちろんご自身もだんだん高齢になり「しんどくなったんじゃけどね」とは言われていましたが。

さて民生委員をググると

「民生委員は、民生委員法に基づき、厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員です。 給与の支給はなく(無報酬)、ボランティアとして活動しています(任期は3年、再任可)。 また、民生委員は児童福祉法に定める児童委員を兼ねることとされています。」

とあり、広島市のサイトもこちらのような感じです。

私も民生委員さんとお付き合いするような高齢者になりましたが、私も高齢者だから時間が少しできてくるのと、それなりに人生経験も踏んできたから、これからは自分自身が地域の民生委員のサポート役になって地域の問題・課題に向き合わなきゃいけないのじゃないかなと思った次第。
それは昨年末に伺った東八幡キリスト教会で感じたこと。
あそこの「きぼうのまちプロジェクト」が掲げているのは

「孤立する人がいないまち」であり、「誰もが助けてと言えるまち」。
それは「お互い様のまち」であり、「助けられた人が助ける人になれるまち」

でした。
じゃあ私自身が住んでいるこの町、地域でやることじゃないですか。民生委員さんにお手伝いできることないか一度ご挨拶に伺い、話をしようと思います。

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