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経験と勉強すること、したことがリンクすると理解が早いし楽しい

いろんな経験をしていると例え話を理解できる確率が上がるなと感じています。

これは子どもにも大人にも言えることだとも感じています。

ちょっと特殊なのですが、今までの授業を振り返ってみると
気圧の説明をする時に、山頂で密閉された容器がパンパンに膨れ上がるシーンを見ている生徒さんは理解が早かった印象があります。

夏よりも冬に結露が起こることが頭の中に入っている生徒さんは飽和水蒸気量だったり、露点だったり、湿度に関して理解が早かった印象があります。

打ち水をすると周りの温度が下がるということを体感している生徒さんは、気化熱が奪われることについて理解が早かった印象があります。

経験があるとそれをフックにしながら考えることができるので関連する事象への理解が早まる可能性があるなと感じています。

打ち上げ花火を見たことがある生徒さんは、音が光よりも遅いが故に花火が炸裂してから音が後から聞こえてくることを体感的に知ることができている気がします。

話は少し逸れますが、アニメや漫画は多くの生徒が見ているものであればこれも心強い例え話になります。
例えばアニメのポケモンでいえばピカチュウ(ほぼみんな知っている。すごい。偉大。)がサトシに電気を流したりするシーンを引き合いに出して、電圧と電流を説明したりします。
電圧は電流を流そうとする力で、電流は流れる電気の量をいいます。
実際には30mAが人体に流れると亡くなる方も出てくるそうです。
ただ電圧は電気を流そうとする力(圧)なので「10万ボルト」を繰り出しても電流が低ければ死にません。
スタンガンは100万ボルト、200万ボルトあるものもあるそうですが、電流がかなり低く抑えられているので、護身用のもので人を殺めることはまずありません。
(転倒などによる不慮の事故は除く)

なのでサトシが死なないのは、サトシが体質的に強いか、ピカチュウが加減して電流をサトシが死なない程度に抑えてくれていると言うことなどが考えられます。

こんなことを話しながら電気の単元に入っていくのですが、やっぱりできるだけみんな知っているであろう例え話、多くの人が知っているであろう例え話を探していきます。

もちろん例え話が上手く刺さらない時もあるのでその時は地道に説明していくのですが・・・。

いろんな経験をして、それらを頭の片隅に置いていつでも引き出せる状態にしておくことは、何か新しいことを学んでいく上でものすごいアドバンテージになると考えています。

大人は生きてきた分、その人が子どもの時よりも経験が蓄積されているケースが多いと思います。例え話も理解できるものが増える可能性がありますし、直接経験と答えを紐づけられる可能性も高くなるかもしれません。

大人になった今、勉強をしたら子どもの時よりもいろんなことが理解しやすくなっているかもしれません。
※ここでいう勉強は、学校でする勉強だけではなく自分をアップデートするもの全てを指します。

現在数学の授業も持たせていただいているので、授業準備をするのですが、生徒だった時よりも理解が進む気がしていますし、楽しさを感じてられております。

どんな経験が数学に生きているのか具体的に言うことはできないのですが、例えば文章題などは昔よりも意味がとれるようになっていますし、行間を読むこともできるようになってきています。

大人になってから勉強の楽しさを感じたという方も周りに何人もいらっしゃいます。

もし学ぶことが娯楽になったら、無理なく知識の世界を広げていけて、ゆくゆくは知恵につなげていける可能性が上がりそうですよね。

子どもさんにいろんな経験をさせてあげることが大切と言われているのも納得できる気がします。

大人になってからの勉強も悪くないじゃんと思えてワクワクした瞬間だったので、覚書きとして。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。