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中学校の現場で見た「ノートの取り方」①

 教員時代、理科のノートを集めて1人ひとり見ていたときに気づいたことがありました。
 
 今回は、「頑張って授業に臨んでいるのだけれども、成績が伸びきらない生徒」に共通していたノートについてお話します。(すごく頑張っているからこそ伸びてほしい生徒でもありました。)

 そもそもノートは何のために作るのか。成績のため?先生に見せるため?みんながやっているから?生徒自身がしっかりと考えていく必要があります。

 人それぞれ捉え方があるのですが、個人的には

「ノートを見返したときに授業の内容を思い出せるノート」

これが一番に心掛けるポイントだと考えます。
言い換えると見返したときに自分の味方をしてくれるノート。

 今、あなたがとっているノートはあなたの味方をしてくれますか?思い出すまでの時間を短縮してくれますか?
 
 基本的には授業内で教員はテストの核となっていく話題を散りばめていきます。授業で扱った内容の中から出題するので、教員が何を言ったのか、どう解説したのかメモを取ることも効率よく勉強する上で重要になってきます。
 
 一生懸命授業に臨んでいるけれども中々成績が伸びない生徒に多かったノートがめちゃめちゃ綺麗で、色彩豊かに色分けされているノートでした。色分けに時間をかけすぎて解説を聞き取れていない、拾いきれていない可能性があります。これは本当に勿体無いです・・・。

 色分けされて綺麗なノートはなぜか女子に多かったです。色分けされたノートは確かに綺麗で、授業を受けている感は出ます。でもそれに酔ってしまうと危ないです。また、本来の目的を果たせるのかと考えたときにどうかなと感じます。
ノートを取ることが目的ではないです。授業の内容を理解して、反復・定着させることが大切です。

 白黒のノートでも、見返したときに自分の味方になってくれる、授業の内容を思い出す時間を短縮してくれる、ポイントをまとめているなどの要件を満たしていればそれは「良いノート」です。

 どうしても色分けしたい時は、家で復習しながらまとめ直すときに実行してみてはいかがでしょうか。これだけでもかなり変わってきます。

 今回の記事が「ノートをなぜとるのか」、今一度考えて実行していくきっかけになれば幸いです。 

サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。