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【バトン企画】#心に残るあのエピソードをあなたへ 「経験はアクセサリー」

Suzukiと申します。
初めて読んでいただく方もいらっしゃると思いますので、少し自己紹介をさせていただきますと、
理科の教員を経て、猪ハンターになり、現在はオンラインで理科の授業をしたり、不登校の生徒さんと理科の勉強をしていたり、野菜を作ったりしています。

たいたけさんよりバトンをいただきましたので僭越ながら記事を投稿させていただきます。

バトンを頂いた方のご紹介

たいたけさんについて

たいたけさんとの出会いは去年の12月だったと記憶しています。
noteを始めたばかりだった自分の記事にいいねを押してくださる方がいるなと思い、記事を拝見しに行ったら本の要約をして記事にしてくださっている方でした。
自分では選ばなさそうな難しそうな本の数々、でも教育とリンクしていて気になる内容・・・。
要約してくださっていたので時間をかけながら読ませていただきました。
本腰入れて読んだり、何回か読まないとなかなか理解できないぐらいレベルが高いものもあるのですが、世界だったり、視野を広げていただいたことに感謝しているnoterの方です。

この記事が一番最初にたいたけさんとコメントを交換させていただいた記事だったと記憶しております。思い出深い記事です。

このコメントのやり取りの中で「脱学校の地図なき航海(雑記)」という記事のリンクを教えていただきました。記事を読ませていただくと

コロンブスはアフリカ大陸西側の諸島からさらに西へ飛び立つ渡り鳥たちを見て、西への航海は可能だと考えた」

と書いてありました。

「渡鳥が飛んでいくからにはそちらに土地があるのではないか」とコロンブスは考えて西に航海する選択をしたとされています。

たいたけさんは私教育の新しい形だったり、共育の形だったり、教育に携わられて感じた違和感の正体を炙り出しながら、違和感のない教育の形を模索されている方です。

そんな中で、自分のことを新大陸(新しい教育)の存在を示すような渡鳥のように感じてくださっていると言ってくださいました。

身に余るお言葉で恐縮だったのですが、当時熊本でのイノシシ修業が終わった後どのような道に進もうか迷っていた自分にはとても大きい励ましの言葉として心に残りました。

「あなたはそのまま進んでいいんだよ」と肯定していただいているような優しさと力強さを感じていました。

また、たいたけさんはnoteでコメントするってとっても楽しいと感じさせてくださった大切な方のお一人です。

そんなたいたけさんからバトンを受け取らせていただいたのでこれは!と思い、今回書かせていただきたいと思います。

心に残るエピソードありがたいことにいくつかあるのですが、たいたけさんがせっかく自分のことを「渡り鳥」かもしれないと感じてくださっているので、自分が人と違う道を歩むことに躊躇がなくなったお話をさせていただきたいと思います。

前置きが長くなりました。

「経験はアクセサリー」


もう10年以上前の話になりますが、高校を卒業する頃や大学生のとき、教員になりたいと考えていました。
自分の場合は、あまりに経験が足りずストレートで教員になってもあまり生徒さんに熱く伝えられるものがなかったので、何か経験を積んでから教員になろうと決めていました。

そこで一般企業で働いてから、社会人枠で東京都の教員になろうと目論み始めます。社会人枠は一つの企業に5年以上在籍した方が受けられる採用枠です。

就職活動を経て入社することになったWEB制作関係の会社。当時苦手だったパソコンにまつわる技術が学べるのでは?と思い入社を決めました。
楽しく働かせていただいておりましたが、色々と折り合わない部分があり1年半で退社することになりました。(同僚や上司の皆さんはとても良い方々で未だに連絡をとってあっていたりするのですが・・・。)
ここで社会人枠での受験が消えました。一般受験枠または教員経験者枠に狙いを切り替えました。

その時点で「教員になるにはまだ社会経験が足りないな」と感じていたので、かねてから興味のあった留学にいって経験を積んでみようと考えるようになりました。


日本人が少なさそうなのと教育水準の高さ、北欧の暮らしだったり、幸福度の高さにも興味があったので行き先はデンマークにしました。(ワーキングホリデーです)

会社員時代に貯めた貯金では足りないので、もう少し貯めなければと思っていました。
他の会社で正社員として働くことも考えましたが、当時よく聞いていた「フリーターの大変さ」を実感するためにも実際にやってみることにしました。
「実際にやってみた方が将来の生徒さんに熱をもって話せるはず!」という思いがあり、すぐに実行することに。
基本的に自分は不器用なので実際にやったことでないとうまく話せないですし、やろうとしてもボロが出て説得力がなくなります・・・。

何か将来に生かせそうなものと、見識を広げられそうなものを掛け持ちしてみようと思い描きました。

前者はリハビリテーション病院の駐車場で患者さんの介助をメインとするもので、いつか生徒さんの介助にも役立つかもしれないと考え応募、そして採用していただきました。

後者は代々木にオープンするカレー屋さん兼バーのオープニングスタッフに応募、採用していただきました。(残念ながら現在は閉店しております・・・。)

ここのお店は複数オーナーさんがいて、そのうちの一人の方からいただいた言葉を今でも大切にさせていただいています

実はこの方のこと、最初の頃は当たりがきつくて苦手だったんです。
今思うと世間知らずな自分を鍛えてくださっていたのかなと思います。
ありがたいです。

働き始めていろんなお客様にお料理を提供したり、飲み物を提供させていただく中で、さまざまなお客様とお話をさせていただく機会に恵まれました。

接客の中で話す機会が増え、常連の方には「将来デンマークに行ってから教員になりたいと思っています」という旨の話をさせていただく機会が少しずつ増えていきました。

賛否両論というかほとんどが肯定的なものでしたが、お客様からいろんな意見をいただきました。

お客様の声でブレることはなかったのですが、周りに同じような経歴をもった人がいなかったので全く不安がないと言ったら嘘になる状態でした。

だんだんと出発が近づいてくる(お店を辞める日も近づいてくる)中、オーナー(時々お店に飲みにくる)が、「ちょっと話そう」と声かけしてくださって、お話しをすることに。いつもはカウンター越しに話をしていましたが、この日は肩を並べて座りました。

「働いていて楽しいか」とかいろんな話をした後に、「将来はどうするの?」という話になりました。

面接の時と変わらず「デンマークで一年学んで、その後教員になろうと考えています。」とお話しすると、自分の選ぼうとしている道の大変さと価値を理解してくださった上で、

「働いているうちにブレてしまう人もいるけど、そこは変わっていなくてよかった」

「人と違う道を歩むことはそれなりに大変だけど、そこで得られる経験はとても価値のあるもので経験はアクセサリーなんだよ。」

「人と同じアクセサリーもいいけど、誰にもないアクセサリーの方がその人をより輝かせてくれるでしょ?」

「そのアクセサリーを増やしていく過程はワクワクすることだよね。自信と誇りをもって頑張りなさい。」

「あなたの経験が未来の生徒のためになることが必ずあるから。自信をもって自分の選んだ道に進みなさい」

「残りの期間もよろしくね。いつでも戻ってきていいんだよ?」

という言葉をかけてくださいました。この時に人と違う道でも自分に必要ならば覚悟を持って歩いて行こうと腹が決まった気がします。

オーナーは自分が想像していたよりもちゃんと見てくれていて気にかけてくださっていたのだなと感激しました。

(いつもはあんなにそっけないのに、これがツンデレってやつかと思っていたのは内緒です。)

この言葉は自分にとってもとても印象に残る言葉で、事あるごとに思い出して力をもらっています。
そのおかげもあって自信をもって人と違う道を歩んでこられたのだと思いますし、「言葉の力って本当にすごいな」と感動して胸が熱くなったことを今でも覚えています。

今振り返ってみると我ながらなかなかユニークな道を歩んできたなと感じております。
歩んだ人が少なかったり、いないのではないかという不安がゼロだったというわけではありませんでしたが、自分の決めた道を進んでいくことをオーナーの言葉が力強く後押ししてくれたように思います。

自分で決めた道を進むことが将来いろんな面で役に立つという自信はあったのですが、この言葉をいただいて人と違う道を選んで歩んでいいんだという自信が確信に変わった(松坂大輔さんの言葉より引用)ような感覚がありました。

あの時オーナーが話してくれたように、自分は今でも生徒さんにこの話をしています。

「人と違う道でも自分に必要な道なら、躊躇なく歩いて行ける人になってください。」

そんなことを生徒さんたちに伝えていますが、本当はぶれないように自分にも言い聞かせているのかもしれません。

今までも、そしてこれからも心の拠り所にさせていただく大切な言葉だと思っています。

大切な言葉をくださったオーナーに心から感謝です。

「経験はアクセサリー」という言葉をかけていただいてから早いもので8年近く経とうとしています。
今度は自分が今までに経験させていただいたことをもとにしつつ、生徒さんの挑戦の背中を押したり、サポートできる大人(ちょっとだけ先に生まれた人)になっていきたいと思っています。


ということで長くなりましたが、自分の心の中に残るエピソードをご紹介させていただきました。

渡り鳥になれるようにこれからも自分にしか歩めない道(そもそもどの人の歩む道もその人にしか歩めない道なのですが)を楽しみながら歩んでいきたいと思います。

お付き合い頂き、ありがとうございました。


チェーンナーさん
素敵な企画を有難うございます。今回の企画を通して、たくさんの方の素敵な記事を拝見することができました。参加できてとても楽しかったです!


「次の方を指名」
バトンをお渡ししたい方は、

古澤 伸泰/Furusawa Nobuyasuさんです。

https://note.com/kirin_n/n/nfa2bc6ba117c


古澤さんはさまざまな経験をされた後、現在塾を経営されています。

色々なアクセサリーを持たれている方だなと感じておりまして、どのアクセサリーも生徒さんと接するときに輝くだろうなと思うものばかりです。


また、生涯に渡って学び続けられるのだろうなと心から思える人で、今後のアクションもとても興味深いなと感じています。

実際にお会いしてお話しをさせていただいているのですが、優しくて包み込んでくれる方です。
彼の言葉は的確で伝えるということと言うということの違いをものすごく意識されている印象があります。
また、緑茶を愛飲していらっしゃることで美味しいお茶を淹れてくださいます。

古澤さんの淹れてくださったお茶が本当に美味しいんです♪
いつかキャンプにご一緒させていただいてそこで野点をしていただきたいと企んでいるのはここだけの話です・・・。


★企画について~バトンのつなぎ方~★

※期間は 9月30日(金)まで です

1.記事を書いてほしいとnoterさんから指名=バトンが届きます。
2.バトンが回ってきたら「心に残るあのエピソードをあなたへ」の記事を書いてください。
3.noteを書いたら、次にバトンを渡すnoterさんを指名してください。指名したことがわかるように、指名するnoterさんの一番最新のnoteをシェアしてください。※指名するnoterさんは、最大2名まで。
4.チェーンナーさんの下記の記事を埋め込んで下さい。

★バトンリレーに参加しないときは・・・

1.バトンをもらったけど、noteを書きたくない、という方は、バトンをチェーンナーさんにお返しください。
方法①「チェーンナーさんに返します」というnoteを書いて、上記の記事を埋め込んでください。チェーンナーさんが「心に残るあのエピソードをあなたへ」を書いてくださいます。
方法②上記のチェーンナーさんの記事のコメントで「バトンを返します」とお書きください。

最後までお付き合いいただき有難うございました!



サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。