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ワレ定年二突入セリ! 【#8 人材派遣の先輩に会うの巻】

【はじめに】

2024年春、私は37〜8年勤めた会社で定年を迎えた。
55歳の時に会社は定年退職に向けた説明をしてくれた。
あれから5年、私が定年を迎えるにあたり、何を学び、どう考え、どんな決断をしたのか?
いま次々と直面している定年近辺の手続きや決断について、備忘録として記録していこうと思う。
このnoteが私と似た状況の後輩たちにとって、少しでも参考になるように願う。

 2021年1月、私は銀座のカフェで業界の先輩を待っていた。
先輩は私の5~6歳上で、同じ会社を退職後、資格を取って人材派遣業を始めていた。
私と彼がいた会社はエンタメ関係で、彼はその世界の人材がうまく回っていないと考え、その業界に特化した人材派遣業をしようと考えたようである。

 人材派遣と言っても世の中には様々な業種があり、その一つの業種の中でも様々な仕事がある。
 物作りなど目に見える形のスキルや、資格・免許など身に着けたスキルを証明できるものなどがあれば良いのだが、サラリーマンで、一見、フワッっとし業界の印象があるエンタメ関係は同業者でなければ理解できないスキルが多い。
 夜な夜な遊んでいるようだけど、その人づきあいがメディア出演のきっかけになり、ブレイクするなど、結果となって業績に直結する場合もあるが、“この人が使えそうかどうか?”その判断を下せるのは同じ匂いのするある種“遊び人”的な人の眼力の場合が多い。
入社時に一般常識テストで高得点を取っても、面白い事やヒットする事が出来ない人は多いのである
そんな世界の人材派遣業を始めた先輩に、人材としてどんなニーズがあるのか?話を聞いてみたくてコンタクトを取り、今日会うことになった。
 
 久しぶりに会った先輩の話によると、今はサブスクとコロナの影響で配信関係のニーズが急激に上がり、楽曲使用など、著作権関係の契約書の取り交わしが増えてきているので、そっちのニーズが増えてきているとの事だった。
 一方、エンタメの最前線である企画・制作関係の求人は?というと、現場担当となる若者のニーズはあるが、管理職の求人はほとんどないらしい。
 どこの世界もそうだだが、現場で手足を動かしてくれる若者不足はあるが、管理職の年齢の社員は不足していないという事らしい。
 仮にこうした人材派遣会社を通じて仕事を得た場合、契約期間中は雇用した会社が招いた社員に給料を払い、人材派遣会社にも相応の金額を払うらしい。
 また、その社員が人材派遣会社の登録をやめ、派遣先の会社に入社した場合、一定期間の間、その会社は人材派遣会社に給料の数割に当たる金額を払うが、2~3年(期間は契約による)後でその契約は終了するらしい。

 企業側から見た派遣社員のメリットは必要な時期だけ戦力として雇い入れることができる事だろうが、その分、費用は通常の社員に払う給料より3割~5割(場合によってはそれよりもっと)高くなるが、その業務が無くなった際には契約を終了させればそれ以上、コストがかからないので事業計画が立てやすくなるのだろう。

 しかし、そうした人材派遣欲の人に必要なスキルは事務処理的な仕事がほとんどで、企画・制作といった解の無い業務の人材を派遣業で探す人はいないのが現状のようだ。

今回の収穫は、百聞は一見に如かずという事だろう。
自分のスキルだと人材派遣業に登録しても希望の職種が見つかる望みは薄そうだという事が分かった。
という事は、ハローワークに行っても見つかることはなさそうだという事。
私の定年後の働き方探しはこうしてひとつづつ可能性を確認して、消し込んでいくことで見えてくる何かを見つける事なのかもしれない。

この時私は57歳。定年まであと1,180日ほどだった。

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