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子ども達の声が教育委員会に届いたーーー!!!!

子どもが教える学校は、子ども達が先生となり授業を行うプログラムです。普通の小・中学生が自分の好きな事、興味のある事を授業にするのですが、、

その授業がとある教育委員会に届いたーーー!!!!

小学校6年生のひろとくんの「数学っておもしろい!」という授業での発表内容が、とある自治体の小・中学校の校長先生全員に届けられました!


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「数学っておもしろい!」/ひろとくん・小6

子どもが教える学校には、実は教育関係者や先生の方も、ありがたいことに多数ご参加いただいています。みなさん、このプログラムというよりも、「子ども先生たちの発するメッセージ」にとっても興味津々なんですよね。

それぞれの教育現場に、子ども達からの気づきをどうフィードバックしようか、貴重な週末のお休み時間に、そんなポジティブな姿勢で参加されていらっしゃること、いつも頭が下がります。

今回の件は、ご参加いただいたとある教育関係者の方が、ひろとくんの授業に目がとまり、あっという間に教育委員会でその内容が披露されるということが起こったわけです!

すごいでしょう?小6生の授業が自治体の小・中の全校長先生に伝わるインパクトたるや!!!!

すごく学びの大きなエピソードだったので、詳細にレポートさせてもらいますね!

【1】ひろとくんの数学の授業

ひろとくんは、小学6年生。本来なら、算数を習っている学年ですが、算数が大好き過ぎて、学びを深めていくうちに、「算数で解ける問題の限界」に直面しまったそう。

もっと、いい解法があるのに・・なんで小学校では習わないんだろう。

そうやって調べ進めていくうちに、出会ったのが「数学」だと言います。

僕が知りたかったことはこれだー!

そうしてひろとくんは「数学の魅力」に虜になったそうです。

その思いを、3週間かけて授業にしたのがこちら↓↓

①数学って難しくないよ、日常にあふれてるよ

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②数学を理解していると日常が便利だよ
あらゆる出来事を「ショートカット」できるよ

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③具体的にとある問題を算数知識と数学知識で
解いた時の時間を測って比較
(す、すごくない??この発想↓)

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④提案として、小学校の早い段階で数学概念を
学ぶことを提案!算数←→数学を行き来するカリキュラム

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当日の授業では、

「斬新ー!」「数学の面白さが分かった!」「これ、中学校に上がったときに知っておけば、数学嫌いにならなかったー」「文部科学省に提案できるよ」などなどといった、コメントの数々。

かなり盛り上がった授業になったのですが、ひろとくんの授業の反響はここにとどまらなかったのです。

【2】教育関係者の方から、後日1通のメッセージが届きました

ひろとくんの授業の翌々日、とある教育委員会の関係者から私のもとへ、次のようなメッセージが届きました!

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(許可いただき、シェアしております)

ひろと君の授業が、小学校・中学校の全校長先生に紹介されたー!!!

**(とある自治体の全校長先生へです)
**
これって本当にすごいこと!とある、数学好き少年の提案が、大人の、しかも教育を司る校長先生たちに届いたのですから。

私は、子ども達に常々、自分たちの思いを伝えようと話しています。「伝えたい気持ち」を込めて、その思いが本物であればあるほど、きっと誰かの心を動かすと。

今回の場合は、とある教育関係者の方の心を動かしました!

かけがえのないホンモノです。
本質をついているホンモノです。
僕を突き動かしてくれました。

(その方がくださったメッセージです)

ね、本当に届くんだよ!君たちの思いは、きちんと届く!!あきらめないで欲しい、絶対に!**


【3】初めて3週間前に会った時のひろとくん


ひろとくん、すごいですよね!小6にして!!
数学の知識も!このメッセージも!

みなさん、そう思いますよね。もちろん、ひろとくんはすごい!数学の知識も思いも、会った時から本物だった!

だけど、実は私が出会った3週間前は、こんなに「数学への思い」を流暢には表現できてはいなかったんです。

彼は最初、私に会った時、「数学の魅力は一般化」だと言いました。それもとっても力強く。私は彼の「言わんとしていること」や、その言葉に込められた「壮大な数学への思いや興奮」が手に取るように分かりました。

すっごい物事の本質捉えてるなって。それと、同時にきっとこのままだと、彼の思いがたくさんの人には伝わらないだろうなって。

だから、3週間の間、彼にいつもちょっと「難しい問いかけ」をしました。それは、数学の難しい知識を問うのではなく、全く逆の方向の問いです。

その「数学がもつ一般化」のすごさを、みんながへーーーー!!!ってびっくりするような「算数の問題」を探してきてごらん!

これが私が問いかけた問いです。

それ以外は、特に私は何も指導をしていません。この問いから、彼は「数学のすごさ」が伝わる例題を自分で探してきて、算数と数学でかかる時間を自分で実際に計測し。

算数と数学の違いを「ショートカット(近道)」という分かりやすい言葉で表現しました。

その間、3週間。週に1回のワークショップで顔をあわしても、私のするサジェスチョンは上記みたいな程度。

その間、お母さん曰く、ひろとくんは夢中でいろいろ調べて、どうやったら伝わるか試行錯誤をしたそうです。きっと、それは今までのどんどん上級知識を知っていく学習とは、逆ベクトルの学び。

だけど、きっとひろとくんにとっては、エキサイティングで興奮する3週間だったと私は想像します。

**自分が大好きな数学。それを「なぜ好きなのか」それを「人に分かりやすく伝えるにはどうしたらいいのか」

それってすなわち、「自分自身を知る」「自分の輪郭を明確にしていく作業」ですから。産みの苦しみはあれど、興奮しないはずはないのです。**


【4】授業後のお母さんの投稿から


教育関係者の方からのメッセージと少し前後して、実はひろとくんのお母さんは、今回の授業でのひろとくんの様子をこんな風に綴っていました。

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【数学オタクで周りに理解され難く、ずっと苦しんできた】
【伝えることに真っ向から向き合った】

こういう感覚、子育て中で感じられている方、いらっしゃるんじゃないかしらって思います。(わが子もジャンル違えどそうです)

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【資料作りを付き合ううちに、息子の言いたい事が少しずつ解るように】
【知らない人から驚くようなポジティブなコメントの数々】

一番身近なお母さんでも、なかなか深くは理解しきれなかったひろとくんの数学への思い。そこから、ひろとくんは「自分を語る言葉」をこの3週間で手に入れたんだと思います。誰に強いられるでもない、自分の内側からあふれてきた「自分を語る言葉」それを持つ人は、本当に強い!!!!!

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【伝える術を知らなかっただけで彼はかれのままでいい】
【親の私ですら気付いていなかった、膨大にある彼の頭の中にある数字のロマン】

ほら。自分を語る言葉さえ持てば、人とつながれる。つながることも怖くなくなる。自分にはない、自分にはできない、自分は違う、そう思う前に、まずは自分を語る言葉を持つことを私は、本当に子ども達に伝えたいのです!!!

自分の言葉を持つ、その1の言葉を恐れずに外に出していけば、人から人に共感を呼び、やがて1000になると、私は信じています。

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ひろとくんが見せてくれたミラクルは、まさにその「真摯な1」を外に出し、勇気をもって伝えた結果なのです。


【5】大人はどう接すればいいのか

ひろとくんの変化に心から喜び、感動するとともに、一抹の不安が走ります。私たち大人は、子ども達の「言葉なき声」にきちんと耳を傾けられてるかって。

私が子どもが教える学校に、こんなに熱狂して打ち込んでいるのは、これが理由です。子ども達が「言葉なき声」に耳を傾けることで、子ども達の居場所がぐっと増えるからです、そのままで存在していいという自己肯定につながるからです。

私はこの活動を通じて、子ども達に「自分自身を語る、言葉を授ける活動」をしています。そして、それを授業という場を使って、あきらめずに外に出す経験もあわせて提供しています。

きっと、それは子ども達が「自分たちが自分たちでいいんだ」というゆるぎない自信を持てる経験だから。

そして、そんな子ども達を見て、皮肉にも大人たちも気づくんですよね。「私たちも私たちでいいんだ」って。これこそ、大人子ども関係ない、隔たりのない、循環型の学びですよね。

【6】最後にお知らせ

ひろとくんと同じような変化が、子ども先生それぞれに訪れています。彼他のお送りする授業はとってもエネルギッシュです!

ぜひ子ども先生の授業を見に来てください。次回開催などのご案内はこちらに、ご登録いただいた方向けにお送りしております。(30秒で完了します!)↓↓

【プロフィール】

 鈴木深雪 東京都日野市在住
 小学2 年生男子を子育て中の働く母。
個人HP)https://himotoki.com/
大手印刷会社に 16 年勤務そこでのプレゼンテーション/資料作成スキルを活かし、思考整理サポートや資料作成代行業務で独立。 7 年間の子育てで学んだのは「子どもが大人に最大の学びをくれる存在」であること。いつか子どもが先生の学校をやりたいという夢と、学校休校への子どもたちへの思いが合致し、本プロジェクトを 2020 年 3 月に立上げた。
その他、ライフワークとして、働き方をテーマとした東京都日野市主催セミナーへの登壇や、 NHK 番組「おはよう日本」への出演実績あり


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