子供が絵を描かなくなる日〜子供だけに見える世界
こんにちは!
私は学校教諭から独立以来、ずっと音楽教室を経営してきました。
ただ自分が目指すものは「音楽」という枠の中に収まらない、とずーっと思っていました。
それはすべてのジャンルを超えるもの、教科の壁を超えるもの。
そんな中、願いが叶い、オンライン・フリースクール「寺子屋ひまわり」をテストオープンしました。
学校教諭になって以来、30年越しの夢がようやく実現しました!
といってもスタートしたばっかり。正確には「実現がスタートした」です(笑)
そこで今日から「寺子屋ひまわり日記」として、プレオープンの様子や、そこでの気づきを綴っていきます!
今日は気づいたことを書こうと思います。
先日、保育士Aさんからこんなお話を聞きました。
Aさんが新任の頃、お絵描きの好きな4歳児さんがいました。とても上手!素晴らしい!!
でも、いつも絵を途中まで描いては、やめてしまいます。
「先生、画用紙ちょうだい!」
Aさんはその都度、画用紙をあげていました。が、あるとき思いました。
(ここまで描けているのにもったいない。そうだ!この子は完成の仕方を知らないんだ・・・)
そしてあるとき、
「ねえ、〇〇ちゃん、こんな風にすると、もっと素敵だよ!」
と、未完成の絵を、最後まで描いてあげたんですね。
すると、どうなったでしょう?
4歳児さん、パタッと絵を描かなくなってしまったんです。
「私が良かれ、と思ってやったことで、逆に絵への興味を失ってしまったみたいでした」(A先生)
実は、こういうことって、結構あるんですよ。
大人は完成品を求めますが、子供には「プロセス」がすべて。
「今、ここを楽しむ」がすべてなんですね。
それから、明らかに、子供には「大人には見えないもの」が見えます。
4歳児さんの場合、未完成の空白部に素晴らしい空があったり、大きな建物があったり、不思議な昆虫がいたり・・・
イメージが豊かすぎて、表現できず、次の絵でなんとか表現しようとしたのかもしれません。
そんな、子供の声にならない、音にならない、そして、絵にならない、
「無限のイメージ」
を大切にしたいですね!
「寺子屋ひまわり」子供のやることをストップしないように、ずーっと続けられるようにしていきたいと思います。
オンライン音楽教室を運営する会社を経営しています。他に、ピアノの先生の学校学長、作曲家・ピアニスト、オーケストラ指揮者。最近、スポーツジムにハマってます!http://himawari.ishikawa.jp