生徒さんがピアノを辞める、思いがけない理由
こんばんは!鈴木敬です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
ピアノ教室を経営していて、一番困るのは生徒さんの「退室」では、ないでしょうか?
転勤とか病気とか、止むを得ない理由なら、まあ、仕方ないか・・・っていう感じです。
でも、
「ピアノが嫌になった」
とか、
「別の先生がいい」
などが理由だと、
(なんとか、退室を防げなかったものか・・・)
と、凹むこともあるかもしれません(泣)
つまり、退室を未然に防ぐ手立ては、無かったものか?と、自問自答してしまうのです。
さて、転勤とか病気など、「不可抗力による退室」以外の、「未然に防げたかもしれない退室」を防ぐ手立ては、ないものでしょうか?
・・・と考えたとき、生徒さんが辞める、意外な理由に行き当たります。
私が今まで、たくさんの生徒さんを教えてきて、辞めるケースがありました。その理由は、何だったでしょうか?
それは、「曲が難しくなり練習が大変になった」とか「先生が合わない」とかでは、なかったのです。
「自分の好きな曲が、できなかった」
これに、尽きるのです。意外ですよね。
「自分の好きな曲が、できなかった」イコール、「先生が選んだ曲しか、できなかった」。
生徒さんはピアノを習い始めたころ、右も左もわからない状態で、レッスンを受けます。
もちろん「先生の言いなり」です。
でも、少し経って、上達してくると「自我」が芽生えてきます。
「先生はああ言ってるけど、自分はこうしたい!」
「先生が選んだ曲は、弾きたくない。好きな曲が弾きたい!」
このような自己主張が、生まれてきます。
これを私は、
「ピアノ反抗期」
って、呼んでいます(笑)
これは、良い意味での「反抗期」なんです。っていうか、実は、チャンス。
「自発的な表現」をするための!
そこで、「好きな曲」をさせてあげることが、大切なんです。
ところが、市販の楽譜では、難しすぎたり簡単すぎたりして、ちょうどいいものが見当たりません。
ということで、私の教室では、レベルにぴったり合った楽譜を「オーダーメイド」でつくるサービスをしています。
これは待合室にも貼ってあって、生徒さんが自由に選べます。
もし、この中になければ、即、つくります!
もちろん、好きな曲を弾けるだけでなく、「どうしたいの?」っていう質問を、繰り返し繰り返し、生徒さんにしています。
これによって、退室者は激減しました。
21世紀は「相手の世界に入り込む」時代です。
そんな時代において、「オーダーメイド」は、ますます大切になると、考えています。
オンライン音楽教室を運営する会社を経営しています。他に、ピアノの先生の学校学長、作曲家・ピアニスト、オーケストラ指揮者。最近、スポーツジムにハマってます!http://himawari.ishikawa.jp