介護事業所ともめる

 介護ヘルパーを頼んだものの、お互いの思いが行き違うことは、決して少なくないのではないか。
 今年になって若手のAさんが来なくなり、種々の抜き差しならない発言を巡って、5日には主任のKさんやSさんと話し合った。「あなたの担当は辞めたい」とまでSさんに言われた。
 一方そこまで相手の感情を昂ぶらせたのは、ヘルパーと利用者という関係ならざることなので、私にとってみれば内心、痛快でもあった。なぜなら制度がもたらす人間関係の乾きを、ひび割れ入れさせたことへのドラマティックさに、我ながら不思議と心地よさを覚えたからである。
 しかし今後の支援を解約するかは、帰宅してから考え込んだ。いつも自ら問題を起こしておいて悩む、神経質さである。
 ところが10日にSさんの持ってきた提案には、やや救われた思いだった。
 Sさんが6月に辞めるまでに、あなたに合いそうな事業所を探すから、それまで辞めない方が良いという。相談員も信頼できる人を紹介してくれるらしい。相談員について私は消極的だが、投げ合った言葉はお互いが消化し合って、取りあえず棚上げして、前に進もうという趣旨と受け止めた。 
 ケンカ別れしなかっただけ良い方だが、このしこりがどこまで残るか、もう知ったことではない。 

誠にありがとうございます。