新之助は東京オリンピックに間に合うか?
海老蔵が團十郎襲名発表とのことでおめでとうございます。
発表によると團十郎白猿となるとのことで、毛が三本足りないおさるの状態から精進しますという決意表明らしい。でも過去の例では團十郎としてのキャリアを全うしてから晩年に、”先代先々代先々々代…には及びませんでした”と言う意味で白猿を名乗ったものとのこと。奥様は「今謙遜するってことは追いつけるって思ってるってことか!謙遜してないだろ!」と怒っております。
ただ、ひょっとしてなんですが、検索対策の側面もあるんじゃないでしょうか? 類似の事例としてはジョージ・ブッシュ大統領の親子。父が第41代大統領で子は43代なので、Bush41とかBush43とか表記してみたりするんですが、こっちは何代目の大統領かなんて覚えてないから紛らわしいことこの上ない。アメリカ人でも混乱するらしく、存在しないBush42についてツィートしてる人も結構います。
歌舞伎の場合でも、普通に12代目と13代目(=現海老蔵)で区別するんですが、インターネットが普及する前から團十郎=12代目だったので、ことさら12代目と表記されていない記事が多い。今日現在Googleだと”市川團十郎”で271,000ヒットしますので、今後、”團十郎”の検索結果には12代目を中心とした過去の團十郎の情報が漏れなくついてくることになる。当面 “團十郎白猿” 表記にすることで、SEO対策にするのかも。それにしても、白猿みたいないんちき謙遜じゃない名前の方がよかったかも。海老蔵の頭をみるかぎり、足りない毛は三本どころじゃないですし…
あと、歌舞伎座での襲名披露公演が2020年5・6・7月とのこと。「歌舞伎座の襲名披露が終わったら、オリンピックで何かやって、その後南座とかまわれば丁度いいんじゃないの?」と拙宅の奥様がうがった見方をしております。歌舞伎座の公演は毎月25~29日あたりに終わりますから、2020年7月24日の東京オリンピック開会式に團十郎として登場することも調整可能な範囲でしょう。リハーサルの日程は必要ですが、襲名披露公演は5月からはじまるので3ヵ月間かけて公演日程を前倒しすることも楽勝です。
もはや俺様の興味は、2020年に同じく襲名披露となる勸玄くんが、新之助として團十郎白猿と東京オリンピックの開会式に出て来て、”日本にだって先々の将来を担う世代が必ずしもいないわけでないんだ!”というメッセージを世界に発信できるかどうか、に移っています。もちろん、彼の年齢から考えてあまりに色々な体験を既にしてしまっている勸玄くんに、勝手な期待を寄せる気はないので、気楽に楽しく準備してほしいと思うわけですけれども。