「投資したことを途中でやめるのは難しい」 「理不尽な継続」とは
理不尽な継続
理不尽な継続(Irrational escalation)とは、
信じてコツコツと継続してきたことが、間違いだということが明らかになってもそれを継続してしまう傾向
継続してきたダイエット法が効果がないことを明らかにされても継続したり、新興宗教の間違いに気づいても脱退できないなどの行動傾向もこの理不尽な継続に該当します。「サンクコストの誤謬(sunk-cost fallacy)」とも呼ばれています。「コミットメントの継続(Escalation of commitment)」とも。
「理不尽な継続」を表現したことわざ
英語には、この「理不尽な継続」を意味することわざやアフォリズムがいくつかあります。
Throwing good money after bad.
(金を溝に捨てる)
In for a penny, in for a pound.
(乗りかかった船だ)
It's never the wrong time to make the right decision.
(正しい判断をするのに間違ったタイミングはない)
If you find yourself in a hole, stop digging.
(穴に落ちたら、掘るのをやめよう)
ベトナム戦争
ベトナム戦争時にジョンソン大統領に宛ててジョージ・ポール国務次官が書いた手紙に「不合理な継続」を示唆した表現がありました。
ひとたび大量の軍隊を戦闘に投入すれば、大量の死傷者を出すことになるでしょう。そして、いったん大量の死傷者が出れば、取り返しのつかないプロセスの始まりとなります。私たちの関与があまりにも大きいため、目的を達成するために、屈辱を味わうことを避けることができなくなります。(※1)
「サンクコスト効果」な映画『ノーカントリー』
原題は『No country for Old Men』。コーエン兄弟による映画ですが、最後までハラハラする最高にエキサイティングな映画です。これを見てしまえば、サンクコスト効果ってこえー!ってなります。
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参照
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