2023.9.15 今年の国産原料…気になります。
9月15日(金)
北海道の収穫が始まりました。
ただなかなか収量が上がらないようでして、今年の原料調達は少し苦労しそうです。
今日は国産原料について、現在の状況をお話しします。
北海道出張の後にもお話しましたが、
高温障害的なものがかなり出ているように思います。
高温障害については何度かお話ししましたが・・・。
・めしべの形成不良
・花粉の減少
・虫の減少による受粉減少
・受粉後の受精不良
・夜間高温のため呼吸の増大
・徒長
などなどです。
今は、「もう少し実がつくまで待とう」という期待を込めて収穫作業を遅らせている状態です。ただ、待ったからといって実が入るという保証はありませんし、残念なことに今週は北海道が大雨に見舞われています。
なので、今は売りに出てくる品物がほとんどありませんし、産地価格が上昇している状況です。
9月中旬になっても北海道の売りが出てこないのは、私がこの業界に入って初めてのことなんですね。それだけ混乱しているということになります。
今年も10月初旬には北海道の新そばを売り出したいと思っていますが、今のところ状況を見守っています。
一方山形県内の情報ですが、今は花盛りです。
そして割と綺麗に咲いている畑が多いです。
大蔵村なんかは「過去イチ!」的な話も出ています。
ただし、実のつき方が少なめな感じがしていて、尾花沢の生産者からは「花はいいけど半作になると思う」という連絡が入りました。
山形でも高温障害が出そうな雰囲気があります。
また、戸沢村では高温というより雨が少なすぎて背丈が伸びていません。
会津の生産者からも「旱ばつで秋の収量はゼロなので、逆に種を売ってくれ」という話が来ています。
本州の他県情報はまだまだ出てきてませんが、これから急速に涼しくなって、稔りの秋にふさわしい天候になって欲しいと思っています。
あとですね・・・輸入物なんですが・・・
こちらは国産以上に大変で、昨日の日経新聞にも大きな記事がでましたが、
この話はまた後日したいと思います。
それでは本日もよろしくお願いいたします。
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