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"Self-Drive"をめぐるTeslaと当局の争いが再燃&先鋭化…

Teslaによる[Auto-Pilot]や[Full-Self-Drive]といった用語のマーケティング利用に関してCA州の当局は誤解を招く虚偽広告の可能性があると調査を強めています。
以前より指摘されていましたが、Teslaは[これまで何もなかったのに今更…]な姿勢で対抗しており協議は長引きそうです。
一方で当局は従わない場合には製造許可取り消しまでちらつかせており、動きには注視必要です。

1;Teslaと州当局の討議…

 [Self-Drive]の用語をめぐってTeslaはCA州車両管理局(DMV)と議論を続けつつも、打開点は見いだせず…。用語の定義が曖昧で誤解を招くとして、当局はTeslaによる[Full-Self-Drive(FSD)]という単語を使わないように要請(Teslaによると圧力)をしている
 一方のTeslaは[DMVは用語使用に関して長い間無視してきて、何をいまさら]といった立ち位置で、今後も使用すると主張
 22年夏、Tesla/当局はFSDのベータ展開とマーケティング方法についてやり取りを実施していたが、それがまだ続いている。この協議は規制当局がTeslaに対してFSDプログラムに係るデータ報告の強制があったとしての当局サイドの対応で実施されたもの

2;Teslaの用語使用に対する懸念

 Teslaは2014年以降、ADASの宣伝方法について当局から懸念/批判が為されてきた。主たる懸念対象は[提要システム名;Auto-PilotとFSD]であり、単なる運転支援システムなのに自律的であると誤認する余地が大きくあるとのこと
 Tesla自体はDMV管轄下の他社と同様に、[インシデント発生データの報告を避けるために使用している]ともされる
 結局のところ、Teslaの用語の定義が曖昧で、会社にとっての利益の有無が判断基準となっている点が不公正だと当局から睨まれている。DMVは諸々の件について虚偽広告問題として調査しているが、Teslaは回答を先延ばししている

3;Teslaの主張

 LAタイムズでは調査に対する回答を報じており、それは州行政裁判所に提出した弁明書から明らかにしてる
 -[Teslaが2014年に"Auto-Pilot"を、2016年に"FSD"の名前を使用し始めてから、当局は目にしているし、気にも留めてこなかった]
 -[これらブランド用語に対して当局は暗黙の承認を出しており、本件について問題点/懸念がないので何も言ってこなかった]
 TeslaはDMVの無反応を以て、FSDの名称使用の継続が認められるべきと主張。加えて、使用阻害は[憲法上で保障された言論の自由の侵害である]とも主張している。具体的には[自動運転に関するDMVの広告規制は[憲法で保護された"真実で誤解を招かない言論"を容認できないほど制限している]と主張

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