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中古EVの保証延長サービスを展開するAmber-Tech

EVが本格的に普及し始めて6-7年が経って中古市場/アフターサービスなどが着目を浴びつつあります。今回は保証延長サービスを修理事業者と連携して進める米国のAmber-Techを紹介します。
保証期間終了後の修理などはEV所有の地雷原ともみられ、そこに着目したサービスは今後伸びそうです。

1;AmberCareについて

 Amber社は3/20にTesla保有者向けにAmberCareと呼ぶ保証期間終了後サービスの提供をリリース
 対象モデルはY/3/S/Xの4モデルで、ドライブユニット/バッテリーなどの保証を行うサービスを月額40-120ドルで提供。購入オーナーが不具合申請すると、Amber社は公認修理工場/整備場と協力して不具合検証/解決/輸送を行う

 AmberCareは経年劣化したEVの機能に対する保有者の不安を解消するためのサービスで具体的には下記のような不安がある
 (点検) ICEに比べて定期点検の必要性が低いが、翻って故障や不具合が発生した時の知見が少ない
 (部品) 必要な部品の調達が難しく、整備事業者の手に余る可能性がある
 (価格) 修理金額の見積りが取れず、高額だったり新車を買った方が安くなる可能性
 (保証) 既存の延長保証製品でEV固有の問題が解決されない場合がある

 CEOのJoePak氏はAmberCareは[EVへの不安全てを解消するためのモノ]としている
 -[我らのビジョンは、世界初の垂直統合されたアフターマーケット保証PFの構築にある]
 -[現時点では実際のEV整備能力と、壊れた可能性のある部品の交換/実務が成熟していない]

2;AmberCareのサービス展開

 当初のAmberCareでは2つの顧客グループがあり、特に(1)に対して修理費上限設定しての不安解消を提供する
 (1)中古EV購入を検討するが、高額/手間かかる修理に不安を持つ人
 (2)購入時のEV保証を保有する一連の現保有者

 AmberCareの早期アクセスVerを利用する顧客がおり、そこから新規顧客を獲得する最善の方法が[EVコミュニティ(Online)]との交流にあるとみている
 オンラインフォーラムでは、興味関心の高い人々がEV所有の詳細について熱く議論され、適したサービスがあれば一気に広がる傾向にある。例えばEV修理への輸送で[平台でないとEV輸送はNG]という事実はフォーラムの議論で明らかになったとする
 長年にわたる電話詐欺/Web詐欺のおかげてユーザは[延長保証]というフレーズに記悲観を感じている那賀での事業運営は厳しいとも。CEOは確りした実績と顧客対話を続けることで事業定着を図るとする

3;AmberTech社について

 2023年設立のEV保証サービスのプロバイダで、EVのバッテリー/モーター/戦士機器などの重要部材への初めての保証プランを提供
 23/11にVCリードで初めてのラウンドを318万ドル調達して終了。調達資金は全米10州での事業拡大に用いるとのこと、特にCA州では[保証サービス事業に保険登録が必要]なため、年末までには発売を目指す
 全国の修理/整備工場と協力して需要高い部品特定/調達得支援をして全国NWを形成。

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