米連邦航空局がeVTOLの空域利用に関するガイドラインを発表へ
米連邦航空局がeVTOLの商業運行に向けた事業規則ガイドラインを発表しました。
基本的には業界が働き替えていたヘリ&飛行機運用の間を取ったものになっており既存のeVTOL仕様で充足するものになっています。
今回の規則改正を通じて、型式認証が取れればエアタクシー運用の開始へのハードルがほぼなくなりました。
https://www.faa.gov/newsroom/new-rule-faa-ready-air-travel-future
1;eVTOLに係る規則設定
10/22に連邦航空局(FAA)は[powered-lift vehicle(PV)]に関する統合規則を公表、空域の商業利用促進に道が開けてきた
eVTOLが空域を飛行機/ヘリと共有するにあたってガイドラインを示し、エアタクシーの事業化に向けて規制を明確化。PVはFAAが22年に設定した[ヘリのように離着陸し、飛行機のように前進飛行に移行できる航空機]と定義づけ
今回の裁定には、パイロット訓練に関するガイドラインも含まれており、運用規則も明確化された。例えば、PVのパイロット認定とは別に、[飛行シミュレーション訓練装置を使用した操縦士訓練]や[資格認定者の対象拡大]が含まれる
運用規則はPVに特化しており、eVTOLは必要に応じてヘリ/飛行機の規則を切り替えて運用できる柔軟性を兼ね備えることになる
FAA長官; Mike Whitaker氏は下記の声明を発表
-[PVは80年ぶりの新しい航空機カテゴリであり、この歴史的な規則は、将来の大規模な先進航空モビリティ運用に対応する道を開く]
2;業界の受け止め
今回の規制統合はeVTOL業界にとってエアタクシー事業化に向けた勝利で、Jpby/Archerなどにとっては追い風となる。2022年からJoby/Archer/Beta/Wisk各社は22年からFAAと緊密に連携して訓練/運用/メンテに関する規則策定を行ってきた
(Job;GR責任者のGreg Bowles氏)
本件裁定に加えて型式認証が出ればJpbyは早々に商業運行を開始すると表明、下記コメントもしている
[今回の裁定は我々が設計したすべての期待に一致しており、今後の事業展開に向けた不明瞭部分の払拭は新たな未来を切り開く]
[我々が設計してきた運行管理システム/コックピット/燃料補給等の方法は全てFAA規則に準拠することになる]