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Waymoのロボタク事業に対して調査が開始へ

米NHTSAがWaymoの最近の事故に関して調査を開始すると発表しました。
調査対象は22件で日常遣いで発生しうる事象に焦点が当てられており、Cruiseのようにクリティカルなものではないとみられます。
また、早々に調査協力/事業の安全性強調などの発表もしており、Cruiseの轍は踏まないという意識がみて取れます。

https://static.nhtsa.gov/odi/inv/2024/INOA-PE24016-12382.pdf

1;NHTSAによる調査発表

 NHTSAの瑕疵調査局(ODI)はWaymoの自動運転車ソフトウェア由来の事故22件について調査を開始したと公表。対象は[ロボタクの衝突][車線逆走][工事区域への進入]などによる交通安全法に違反した可能性がある事案
 調査は予備評価段階で、開始から8か月での終了を予定している。特に今回は[静止物体との衝突を回避するSW能力]及び[交通安全制御装置(コーンなど)の検出/反応]についての評価をメインとする
 
 Waymo担当者は下記のように調査への協力を強調している
 -[NHTSAは交通安全において非常に重要な役割を果たしており、世界で最も信頼される事業者になる使命の一環として協力していく]

2;背景となった事故事案

 Waymoの自動運転車の商業利用範囲は拡大し続けているため、走行距離と比例して事故も発生…
 (中度)23/10;フェニックスで舗装道路から外れて建設区域に進入、自損
 (中度)23/12;フェニックスで[前方で不適切な方法でトラック牽引される後ろ向きPUT]と接触、SWのアップデート&リコール実施
 (軽度)23/11;サンフランシスコで駐車場の柵に衝突
 (軽度)24/02;フェニックスで家屋の門(閉じた状態)に衝突、離れようと方向転換して駐車スパイクにバックしてタイヤが離脱
 (軽度)24/05;ロサンゼルスで車両停止しようとして駐車中の車のバンパーに衝突
 Waymoの車両は目立つため、一度事故が起きると各種SNSで結構拡散される。

3;その他

 今回の調査対象から見るに、より日常的な衝突に言及する傾向があり、自動運転の実装にあたっては重要
 ちなみにODIは5/13に[Amazonが支援するZooks]の自動運転の事故についても調査開始を公表。トヨタのハイランダー、予期せずブレーキを踏んだ後、オートバイに追突された

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