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Grabがレストラン予約事業強化に向けてChope買収へ

配車/配達PF大手のGrabがシンガポールのレストラン予約PFを展開するChopeの買収を発表しました。
Grabもサブアプリで既に飲食店予約を行っていますが、予約事業の強化による目的創出を通じて本業である移動サービスの強化につなげる狙いとみられます。
日本の民鉄における事業拡大の王道と言われる[目的創出]は東南アジアでも健在であります。

1;Grabによるレストラン予約事業強化

 7/22の報道によるとSGPの配車PF;Grabが同国のレストラン予約PF;Chopeを買収(金額非公表)したとのこと。Grabは22年にHungryGoWhere(予約サービス)を買収、Chopeの中国/香港を除く東南アジア事業を買収して事業強化
 Grabは東南アジア全域でレストラン予約できるようになり、GoTo  / LineMan / Wongnaiなどの同業他社との差別化を図る。

 Grab広報担当者は本件買収でパートナーである小売事業者にシナジー効果/O2O取引拡大をもたらすとする
 -[当社PFの大半は大手企業のようなリソース/ノウハウを持たない中小規模の企業である]
 -[当社は彼らが事業をより効率的に成長/管理できるツールを通じて、彼らの公正な競争を促すことを目指す]

2;Chopeとは

 Chopeはレストラン予約サービスをSGPメインに東南アジアの大都市圏で展開する新興企業、2011年に創業。全体で13,000件の飲食店が登録され、香港/中国(上海と北京)/インドネシア(バリ島とジャカルタ)/タイ(バンコクとプーケット)で事業展開、これまでにAntGroup/SinghaVenturesなどから6400万ドルを調達、直近評価額は1.01億ドルとのこと
 Chopeの広報担当は、買収提案があった時点で新しい投資を求めていたため渡りに船だったとコメントしている
 -[我々は潜在的な買手を評価し、レストランと食事客を結びつけるという使命と一致する企業であるGrabが最適であると判断した]
 
 現在東南アジアではレストラン予約業界が隆盛でプレーヤーが乱立して競争が繰り広げられている
 主要所ではOpenTable / EatApp / Yelp / Oddle / Resy / Tock / Odette / Quando / Eatigoなど。22年にはUberが新機能[UberExplore]を立ち上げて、米国/メキシコの15都市でレストラン/ライブの予約が可能に

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