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Mercedsが北米初の充電ハブ開設へ

Mercedsが北米で初の充電ハブを米国法人本社内に設置しました。
プレミアムな充電体験(充電待ちでのサービス提供)を売りとして、最近は小売事業者との提携を進める同社の動きは先行者の動きとして参考になりそうです

1;Mercedsの充電NWスタート

 11/15にMercedsが北米初のEV充電ハブを開設、Mercedsオフィシャルの充電NWサービスが始動。運営はMercedsとMN8エネジーのJVである[Merceds Benz HPC North America]が担い、EVドライバーに高速/信頼性高い充電体験を提供。設置個所はジョージア州で、Merceds Benz USAの本社一角
 ステーションに設置された充電器の機能は以下の通り
 -充電規格;CCS1で将来的にはNACSオプションも用意する計画
 -充電速度;最大400kwの充電速度で、特定EVは20分以内に[10%→80%]の充電レベルに

2;今後の計画

 主たる狙いは[プレミアムな充電体験]に置き、当該NWが品質/顧客体験の新基準を設定すると述べる
[場所]
 Buc-ee's;EVが普及した主要エリアにおける経路充電を狙うとともに、EV充電不足地域に沿った戦略配置を実施(テキサス/フロリダ/アラバマ/ジョージアの店舗に23年末までに設置予定で、24年末までに30か所を目指す)
 Simon Mall;食品をメインとする小売店舗で、各店舗に24年前半までに55カ所の設置予定
[設備]
 充電ラウンジ; 充電ハブ顧客は、ソファ/ラウンジチェア/自動販売機/軽食/トイレ設備を備えた環境を楽しめる
 キャノピー; 太陽光パネルの下に駐車スペースが位置し、顧客は天候に関係なく、夜間でも明るい環境を提供
 インジケーター; 道路から視認可能な表示板にステータス(使用中/空き/予約済み)が表示される
 アクセシビリティ; 障害者対応車両向けの充電スポット(ラウンジに一番近い)と、トレーラー付EVバン用の屋根なし充電スポットも完備
 再エネ利用; 直接/間接的な手段で再エネを使用し、カーボンニュートラル
[展開計画]
 北米では10億USD以上を投資して2020年代末までに400拠点(2,500基)の充電NWを整備する計画、Globalでは2030年までに2,000拠点(10,000以上の充電器)を整備する予定

3;その他

 充電ハブは全てのEVユーザに開放されるが、Mercedsドライバーは下記特典を得ることができる
 -Mercedes-EQモデルのインテリジェンス機能を備えたナビゲーション
 -Mercedes me Chargeアプリの[Plug&Charge]が可能な自動予約
 -無料充電パッケージの提供(EQモデル=2年間無制限の無料充電,EQ以外=6か月間無料充電)

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