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Factorial社が全個体電池の量産化に王手!!

全個体電池の開発/製造を行うFactorial Energy(FE社)が米国で量産に耐えうる製造ラインの製造施設を開設しました。
ボストン近郊に施設を開設しましたが、対象の全個体電池はOEMパートナーに共有&試験実施しつつ、自社でも認証を得て実装試験を開始できる状況にあるとのことです。
全個体電池の量産化が実現しそうな動きです。

1;FE社による全個体電池工場の開業

 10/24にボストン郊外のR&D施設/本社近くに位置する最先端の全個体電池工場の開業式典を行い、同式典には州知事/市長が出席。現在展開するA-Sampleバッテリーセルに関して最大200MWhの組立ライン設置スペースがあり、全米最大の全固体電池組立ラインを備える。
 今回の投資は5,000万USD投資/150名近い雇用創出を通じて州経済に貢献するとのこと…意外と小さい?!
 CEO;Siyu Huang氏は全個体電池量産化に係る最新マイルストーンについて下記のようにコメント
 -[全個体電池の量産化への製造施設を開設したことで自動車OEMパートナーのニーズを満たすセルを製造し、全固体電池の商品化を前進させることが可能になる]
 -[当社EVバッテリーの米国での地産地消と、差別化された供給網におけるバッテリー革新の推進に貢献できることを誇りに思う]
 新施設の稼働でFactorial は全固体電池技術の大量生産前段階に到達、最終的な量産とセル搭載したEVの販売に向けた準備を整えている

2;FE社について

 マサチューセッツ州に本拠を置く全固体電池開発会社で、創業から10年にわたってEV 向けの高エネルギー密度の技術開発/製造に注力。
 既存LiBに比べて[走行可能距離の長さ][安全性][コスト競争力]に優位性のある革新的な固体電池を開発。専有技術FEST(Factorial Electrolyte System Technology)は独自の固体電解質材料/大容量の正極/リチウム金属負極を用いた全固体電池セルで、リチウムデンドライト形成を抑制して電池の安全性/安定性が大幅に向上。既に40Ahセルに実装され、室温稼働/既存LiBの製造設備の流用が可能
-これまでのリリース-
・23/01のCESで主力製品[FEST固体電池]の100Ahのプロトタイプを初公開。
・23/05までに自社テスト向けのOEM向け出荷に係る国連要件を取得
 └Mercedes/Hyundai/Stellantis等の合弁パートナーにサンプルを送付/共有

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