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中国eVTOL;EHangが当局から型式認証取得

中国のeVTOL事業者; Ehangが中国航空当局から型式証明を取得したと発表しました。
今回の認証では旅客輸送は対象外ですが、貨物輸送に関しては当局お墨付きが出たことになります。
新型モビリティは往々にして商用から旅客輸送に段々とシフトしていくところ、大きなマイルストンを通過したことになります。

1;中国当局からの認証取得

 10/13にEhang社は中国;航空管理局から認証(EH216-Sの型式認証)を取得し、商用eVTOL運用への大きなマイルストンを通過。モデル設計が中国当局の安全基準/耐空性要件に完全準拠しており、旅客輸送は出来ないが商用に関してはクリア。先だって8月には航空機クラウドシステムの認証を取得している
 今回の機体は最大140 kgのに貨物積載が可能で、最大航続距離は31 km。EH216-Sの安全性/耐空性/性能/機能性/使いやすさ/信頼性を確保すべく、500の特定のテスト項目を検証し、4万回以上のテスト飛行を完了。
 2020年ごろにはCOVID19対応で厚生省など複数行政区で医療物資輸送に利用されていた

2;当局認証を受けての反応

 CEOのHuazhi Hu氏は記念式典で下記のようにコメント
 [EH216-Sの機体/システムが、ついに世界のeVTOL業界で初の型式認証を得る快挙を達成。航空史に重要な一文を刻んだ]
 [認証を契機に、安全を最優先に無人eVTOL;EH216-Sの商用運用を開始する]
 [当社は無人航空機PFオペレータになる戦略目標に向けて着実に前進し、安全で自律的で環境に優しいエアモビリティを誰もが利用できるようにするという当社の使命に取り組むことが可能になる]

3;EHangについて

 EHangは、AAV(自律飛行型航空機)の開発/製造を行うエアモビリティのスタートアップで広州市に本拠を置き、19/12にNASDAQに上場している。
 安全かつ自律的に飛行でき、環境に優しい空の移動を全ての人々に届けることを目指す。空中移動/輸送(旅客、物流),スマートシティ構築,メディア事業など様々な産業に向けてAACの商業ソリューションを提供

4;その他

 日本では現在、SkyDrive(愛知県) / Volovopter(US) / JobyAviation(US) / VerticalAerospace(UK) が国交省に型式証明を申請している

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