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Ford-CEOが"充電"こそがEV普及のKeyであると認識を新たに…

 FordのCEOがFOXの番組でEV普及の阻害要因は従来の航続距離から充電にシフトしたと発言。EVラインナップの拡充ばかりに力を注ぎがちなOEMとしてはEV時代においては確りインフラ/サービス基盤を整備しないとNGと。
Teslaはもう体現してますが…

1;EV導入の足かせ

 自動車OEM/EV専業/電池メーカーの技術革新/量産化を通じ、EVは十分な航続距離を達成。長らくEV購入/シフトの最大の足かせは[航続距離への不安]と認識され、それへの対応が業界あげて続けられてきた
 今回、FOXの番組でFord-CEO;Jim Farleyは[充電]こそが足かせとの認識を表明。番組内で[EVにはまだ"充電"という克服すべき最大最強のハードルがあり、EV普及が進まないのは充電に対する不安があるため]と述べ、更に[FordはEV拡販を進める中で消費者が航続距離よりも充電に課題/不安を抱えていると確信した]とコメント
 ちなみに先立って6月に米エネルギー長官によるEV旅行でのスタッフ対応でも如実に充電の重要さが…。4日間/700Km程度のEV旅行の際にスタッフが[全充電器を予約/ブロックした]とのこと。

2;今後のEV戦略

 米国の充電インフラはTesla-SCを除いてサービス範囲/信頼性の両方で発展途上と評される、FordもNACS連携協定を結ぶ際に上記認識を認めた(下記はCEOコメント)
 -[EVはICE代替としては価格が高くて市場競争力は低い。ラインナップは増えて価格も下がったとはいえ消費者はプレミアムを感じていないと思う]
 -[適切なコスト感を持つ一部顧客は非常に興味を持つがプレミアムは剥落している]
[Fordの戦略]
 米国で手頃価格のEVを提供しておらず、最安値でも44795USD(MACH-E)。欧州でPuma-EV(普及モデル)を2024年に欧州で発売する計画を発表したが米国導入計画は現時点では無い
 UltiumベースのEVには注力しており、次世代Boltは30,000USDを下回るとも。
[GMの戦略]
 Bolt-EV/EUVが30,000USD以下であり、手頃価格市場をカバーしているが年内に生産中止の予定。しかし、2024年発売予定のEQINOX-EVは30,000USDからと発表しており、引き続き手頃価格ゾーンをカバーする。

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