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旧LTM社の再生手続きが完了、Nurideとして再出発

破綻申請を行い事業再生手続きが進んでいたLordstownMotorsがNurideに社名/経営陣を一新して再出発です。
旧LTMの資産が分散した中で手持ちの弾がほとんどなく、Foxconnへの訴訟からのスタート。
事業内容は[訴訟]とも称される門出、色んな意味で注目です。

1;LTM社のChap11完了

 3/14にLTM社はChap11に基づく再建計画を実施したと当局提出資料で明らかに。規模縮小したものの、Chap11を乗り越えた最初のEV新興企業となった(名誉かどうかは別として…)
 Nuride社と社名変更し、今後も潜在的M&A(売却含む)を目指すが、スキーム/パートナーなどの詳細はまだ不明な状態。再編計画に基づいてNuride社は新しい取締役会/経営幹部が運営。LTMが保有していた製造拠点(過去のGM工場)はFoxconnに売却、PUT関連資産はLTM社の創業者であるBurns氏が殆どを入手

2;Nurideが抱える訴訟

 NurideはLTM時代から引き継ぐ2つの連邦捜査/その他訴訟を抱えており、今後のFoxconnとの交渉以外に解決すべきことが山積…
(SECとの事案/連邦捜査)
 PUTの予約販売数に関して投資家を欺いたとして告発、結果としてLTM社は進行中の株主訴訟の解決に向けて2500万ドルの供託をすることに。
 加えてNY州南部検事局によりSECと共同捜査がされており、捜査は継続中
(Foxconnへの訴訟)
 23/06にLTM社は[EV提携契約(ラインナップ)に関して誤解を与えた]としてFoxconnを提起、現在保留中だが再開予定。Foxconnは現在、LTM社の製造工場を保有して、リコール前に数十台のPUTを製造したことがある

3;その他

 FoxconnはEV製造ファウンドリを目指しているが、見込み顧客4社はいずれも厳しい状況。現状では失敗に…
 -LTM社/IndiEV=Chap11申請/破産申請で事業停止状態
 -Fisker=現在事業再構築に向けたアドバイザ―起用して事業再建中
 -Monarch=トラクターを製造している
 EV新興の多くが事業停止状態となっているが破産申請/事業再構築を実施している各社の状況は下記の通り
 -Electric Last Mile Solutions;2022年にChap-7の訴訟手続きで清算完了
 -IndiEV;Chap-11申請し、CA州法の規定に基づいて進行中

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