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CA州知事が無人トラック規制法案に拒否権発動

先週末にCA州で無人運転トラックへのオペレータ搭乗を義務づける法案に対して知事が拒否権発動しました。
これにより、無人運転トラックの運用に対して一歩前進となりますが、CA州は自動運転への規制が最も厳しいことでも知られているところ、これ以上の頭脳/企業流出を防ぐ観点もありそうです。

1;法案の中身と拒否権発動

 CA州のニューサム知事は9/22に議会法案316(州内公道を自動運転トラックが走行する際には常に人間のオペレーター立会義務付け)に拒否権を発動。
 └昨年11月に民主党の州議会議員が提出、トラック労働者組合などの法案推進派は[雇用保確保のために自動運転トラックからのドライバー排除を州が管理すべき]と主張
 └本法案は州上院が9月中旬に可決、成立には州知事の署名を待つのみだった
・CA州はWaymo/Cruiseなどのロボタクシー会社が自社技術を開発/商品化する激戦区だが、全米で最も厳しい自動運転車規制が設けられる
 └CA州陸運局の規則に従って、州内で試験/展開するために何回もの許可を取得する必要があり、現在公道走行できるのは小型トラックのみ
・CA州当局は現在禁止の[重量1万1ポンド(4.5t)を超える自動運転車の試験禁止を解除することを検討
 └当局は23/01に本件に係るWSを開催。これが法案検討加速化のきっかけに…
 └本法案は、当局による規制の可能性をも縛る可能性があった

-賛成派(トラックドライバー組合)-
[ニューサムはCA州民3900万人の安全を犠牲にし、全てのドライバーを危険に晒すだけでなく大手テック企業にも何十万人もの雇用削減をもたらすものである]
-反対派(自動運転企業/商工会議所)-
[この法案は命を救う技術の進歩を妨げるだけでなく、サプライチェーン革新を制限し、CA州の競争力を低下させるものだ]

2;知事の書簡とコメント

 -書簡-
[DMVはCA州道路での試験/運用を継続的に監視し、公衆の安全を守るために必要に応じて許可を一時停止/取消を行うと信頼している]
[キャリアパスを奨励し、この新テクノロジーに従事するために必要なスキルを身につけるための従業員の訓練に取り組む]
-コメントー
[2024年に来年、自動トラックが雇用に与える潜在的な影響を軽減するための勧告を検討/策定するよう、労働力開発庁に指示している]
[CA州の現在雇用と将来投資を両立させる自身の取組と、本件技術への現行規制を考慮すると、この法案は現時点では必要ない]

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