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CATLが宇通と連携して商用車向け新型バッテリーを拡販へ

CATLが中国商用車大手の宇通と連携して新型のバッテリーを発売しました。
150万キロ走行/15年長期保証など、海外での販促に向けて非常に大きなインパクトがありそうな代物であります。
ここ最近CATLは矢継ぎ早に性能アップデート/提携開始の発表をしており、BYDとの提携などを考えると中国で何らかの動きがあるのかもしれないです。

1;CATLの新型バッテリー(商用車向け)

 CATLは新型バッテリーを宇通客車と共同開発を完了し、リリース。最大150万Kmの走行距離と15年間の長期保証を備えるバッテリーで最初の1000サイクルまで劣化しない仕様で、搭載するメインの車両は商用車でバスやトラックなどを想定しており、宇通のEV車にデフォ搭載される
 両社は2012年から商用車向けバッテリーの共同開発を行っており、今回の商品化を受けて海外展開も加速。宇通のバスはイタリア/フランス/スペイン/カタールなどを含む40か国で既に発売されている
 本件に先立って24/02にはBYD/NIOと連携を組んで[All-Star]アライアンスを結成しており、全個体電池にリソースを投下する方針も発表

2;CATLの状況

 中国のバッテリーメーカーは世界を席巻しており、BYD+CATLで50%以上のシェアを占めている
 SNE ResearchによるとCATLの米国/欧州での売上高は昨年だけでほぼ2倍にまで成長、BYDやCATLのバッテリーは、Tesla/Ford/MBW/Toyota/Merceds等、殆どのOEMで採用されている
 CATLは昨年から新型バッテリーや機能改修/定形などを矢口早に発表そてプレゼンスを高めている
 -23/07にCATLは[Shenxing]と名付けた超高速充電バッテリーを発表、10分の充電で400Km走行が可能な機能を持つ
 -24/01には24年半ばまでにShenxingバッテリーのkWhコストを半減させると発表
 -24/03にはバッテリー戦略を発表し、直後にNIOとの提携も公表

 長寿命のEVバッテリーを開発に向けたもので、NIOによる初の900V電気駆動システム出荷と同時に公表(5分の急速充電で255Km走行が可能)

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