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Wingが英国で病院間血液輸送にドローンを活用へ

英国保健省の展開するNHSに基づいて病院間の血液輸送にドローンを活用するとのことです。
輸送時間は30分から2分に短縮されることで医療関係者の業務効率化/手術時間短縮により患者の受ける医療サービス向上を狙います。
今回実証を行うApianとWingは英国で事業ドメインの拡張を通じて一気に商業利用を狙うようです。

1;ApianとWingによる血液輸送

 英国の医療SW新興;ApianとAlphabetのドローン企業;Winはロンドンでの緊急血液輸送に係る実証を行うとリリース。英国政府の国民保健サービス(NHS)に基づく新しい共同パイロットで血液輸送にWingのドローンを使用
 今回の実証は6ヵ月予定でロンドン市内のガイズ病院-セントトーマス病院間での配送が行われる。出血性疾患による合併症のリスクが高い手術患者に必要な血液サンプルを配送、従来30分以上かかっていたが2分以内で配送可能に
 これ以前にもNHSは英国他都市でも実証を行っており、輸送方法による輸送血液の品質に大きな違いが無かったことを確認している。Apian/Wingはダブリン(アイルランド)でドローンを使った医療用配送を実行、Apian単独でも英国農村部で医療用ドローン配送を試験。
 当局は[EV/ICE関係なく陸送する必要が無く、血液配送に伴うCO2排出量も試験期間中に大幅に削減される]とコメント。次の実証として[血小板輸送]を計画に掲げている

2;Apianとは

 Apianは2020年にNHS所属医師のChristopher博士/Hammad博士、そしてGoogle Healthの創業者であるAlexanderが設立
 NHSからのスピンアウトで、医療領域における流通/物流の高度化や効率化に向けたシステム開発を行う。ビジョンとして[人々と地球をより快適にすること]を掲げ、オンデマンド配送の医療領域適合を実現する

 Apianの共同創業者であるHammad Jeilani博士は下記のように語り、ドローンの有用性を強調
 -[ドローンは医療物流の応答性/回復力を高めるだけでなく、臨床医の生産性を高めて患者が必要なケアをより早く受けられるようにする]
 -[革新的な試験から始まるロンドンのNHSドローン配送NWは、オンデマンド/自動化された持続可能な配送を提供する]
 -[効率的な作業モデル構築は、医療関係者による最高品質の治療を支援する]
 ちなみに、Hammad博士はアフガン出身で難民として英国に退避。以前には[この地球上で、ドローンがより良い方法で使われることを私以上に望んでいる人はいない]とする

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