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中国;Blockchain(BC)の貿易金融への実装

 中国でのBC利活用がまた一歩前進です。先週末(10/25)に上海で開かれたフォーラムにて国家外貨管理局が貿易金融を対象とするAI/BCの活用を研究/検討を進めていると発表しました。
(主にリスク管理での活用を想定…資金流量の把握によるリスク管理??)
 各国金融当局が暗号通貨;Libraに対して規制強化姿勢を明らかにし、BCの利活用に暗雲が見えていたところでしたが、中国では習主席による「BCをデジタル化のハブ/中核にする」という発言に合せて、BCへの追い風が強くなってきました。こりゃあ、マジでBCは中国で一気に死の谷超えるかもしれませんなあ。。。

本件、Reuterによる記事サマリは以下の通り。
https://www.reuters.com/article/us-china-forex-opening/china-studying-blockchain-application-for-forex-regulator-idUSKBN1X605F
・中国外為当局は高度リスク管理をベースとする国際金融(貿易金融/マクロプルーデンス管理)の実現のため、BCとAIの適用を視野に研究しているとフォーラムで発表。
・当局のLu副長は「リスク管理は当然だが、Fintech/Digitalizationの急速な進展による新しい可能性の発見/具現化を意識すべき」と述べた
 ┗研究/検証は上海で実施、支払/決済システムの強化に向けたBC/AI採用を提案。
 ┗資本市場開放(外国人投資家向けの投資チャネル統合など)に絡んでの活用も検討。
  *具体的にはQDLP(中国個人投資家の資金を海外AMが海外で運用することを認める制度)での利活用
  →人民元の金利オプションの展開を検討
・Libra構想が各国金融機関の懸念を惹起する中で、より実現性の高い分野での利活用に舵
 ┗安定した金融システムへの脅威/データ保護の確実性でLibraには向かい風
 ┗中国としては金融開放による資本移動の高度化(ベースか管理しつつ)を狙う

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