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トヨタがRedwoodと提携強化、EV競争力強化へ

トヨタが北米事業においてRedwoodとの提携を強化し、HEV製造におけるリサイクル部材の利用比率を高めるとのことです。
サプライチェーンの混乱による事業継続不安の回避に加え、IRA対象となることでの補助金獲得/コスト低減を通じた競争力強化を目指すものとみられます。

1;ToyotaとRedwoodの提携強化

 11/17にToyotaとLiBリサイクルを担うRedwoodが提携強化を発表、アメリカ国内でのLiB調達の完結に向けて協働するとのこと。
 RedwoodはToyotaむけにEV用の正極材料&負極銅箔を供給、主に25年に生産開始予定のNC州の工場(139億USD)で使用される。この部品はLiBコストの大半を占め、殆どが米屋外で生産/製造されている
 先だって22年に両社は提携契約を結んでおり、トヨタHV車/EV車の改修か、それが不可能な場合には重要材料(銅/ニッケル/リチウム)の分解/撤去をおこなっていた
 今回の提携拡大での目指す目標は下記のとおり
 -正極でのリサイクル比率;ニッケル=20%,リチウム=20%,コバルト=50%
 -負極のリサイクル比率;銅箔=100%

2;Redwood社について

 RedwoodはTeslaの共同創業者であるJ.B.Straubell氏が創業/牽引しており、LiBの正極活物質と負極銅箔の製造に注力。特にリサイクルした部材からの製造に注力しており、幅広い意味での脱炭素に貢献
 現在稼働中のネバダ州施設を拡張するとともに、サウスカロライナ州に第2拠点の着工を開始すると発表している。双方拠点では、LiBリサイクル/精製/製造を行っておりコンポーネント生産目標は年間 100GW/hと置く
 ちなみに、23/09には欧州の同業大手Redux Recycling(独)を買収して欧州事業を拡大

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